観世音寺のいえ

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太宰府市は地区に分けた景観条例があり敷地の植栽化の義務や勾配屋根の採用などの規制があります。
それを遵守しながら緩やかな片流れの大屋根の家を提案しました。
敷地の南側に庭を造るのではなく、建物を南側へ寄せ居間にはハイサイドライトだけを入れ眺めの良い北側の山の風景が見れるように居間の北側に中庭を配置しています。
この中庭は壁で囲まれたコートになっており外から引き戸を開け、入れるようにもなっています。
中庭の各室からの見え方は制限されており、エントランスホールではハイサイドライト、居間への廊下では地窓と来客者からは全貌がわからないようにして最後の居間において大きな引き戸の開口部を通し一気に内部空間と繋がるような工夫をしています。

若いご家族ですが住まい方はむかしの家のような床座を希望されており、建物が建つ場所としての地域性と
生活空間がフィットした住まいになっています。

所在地  太宰府市
用途   専用住宅
竣工   2018年5月
設計監理 大石和彦建築アトリエ
施工   河北建設
敷地面積 314.30㎡(95T)
延床面積 127.45㎡(38.5T)
構造   木造平屋建て
プロデュース プロトハウス
photo Techni Staff