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2024.09.18

変な夢

 

 

毎日毎日暑い日が続いていますが、寝室のクーラーも付けないと暑くて眠れません。

眠りが浅い為なのか変な夢をみました——。

組織設計事務所に勤務しているらしく福岡から2泊3日で東京に出張で来ています。

泊まった場所が渋谷にある会社から電車で40分ぐらいのところらしく

列車の行き先や路線を確認しないまま満員列車に乗ってしまいました。

東京はこの満員列車が嫌だなあと思いながら

そういえばこの列車はどこに向かっているのか急に心配になり

満員の頭越しに路線図を確認しようとしましたが遠すぎて字が小さく見えません。

(このくだりはとてもリアリティがあるのです)

近くにいきたくても身動きが取れずあーどうしようと思いながら

下を見ると——

あれっ?なんとゴム草履を履いているではありませんか!!

あ-靴履くのを間違えた!このまま会社に行くのにどうしようと思う——

途中駅からたくさんのブラジルの親子たちが乗ってきたのですが、

皆何故か泥まみれで体中に砂が付いておりボクの手にも砂が付いているのに気付きました。

そして服装が今度は短パンとアロハシャツになっています!

(福岡から出張で来ているのにアロハシャツと短パンとゴム草履で出社したら

元々変人ではあるがどうなるだろうか———と思う)

そうこうしているうちに列車の乗客全員が降り出したので一緒に降りると

そこは「ミトマ」という駅らしくどうやら東京湾岸の東側の駅で

地下の駅構内にも関わらず廻りにたくさんの鮮魚店が並んでいます。

先ほど降りたブラジルの少年が「オジサン!乗り換えはさらに地下で早く下りないと乗り遅れるよ!」と言われ

地下に降りる階段をヨッシャー!と3段飛びで急いで下りていきます。

あー会社に遅れると思いながら場内の時計を見るともう10時です!!

やばいー!!東京やばいー、東京の地下鉄は迷路ー!と叫びながら

目が覚めました———。

 

 

あー暑い!!

 

9月も中端を過ぎたと言うのに福岡は35℃越え!

何か8月よりも暑いような気がします。

日射しが強くヒリヒリする感じ。

スマホで世界の天気を見てみるとインドでも32℃程度です。

クアラルンプールも31℃

日本の方が緯度はずっと上の方ですが暑い原因は海水温の上昇と

言われていますが——–。

 

さて翌日はホテルで朝食をゆっくりと済ませ荷物をフロントに預け近くの

錦市場へ徒歩で向かいました。

これまで錦市場へは一度も行ったことがなく

年を重ねると旅行内容の巾が広がっていることを感じます。

錦市場は京都の台所と言われ狭い路地上の通路に沿って

様々な業種のお店がひしめき合いワクワクしながら歩きました。

 

 

 

外人の観光客が非常に多く、市場の係の方が歩きながらの飲食を何度も注意していましたが

これだけ美味しそうなものを並べておきながら歩いて食べるなというのは無理な話です。

 

 

 

 

 

 

お店は鮮魚店やお茶屋、団子屋、漬物屋、土産物屋、揚げ物屋等様々なお店で満ち溢れています。

ボクは漬物を買いました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

錦市場を2度往復後、荷物を預けていたホテルに歩いて戻り、ここからタクシーで10分ほどのシックスセンシズ京都へ。

今年の4月に出来たばかりの外資系ホテルで元々の本拠地はモルジブで早くからサスティナビリティをコンセプトとした超高級ホテルだと元スタッフの西岡さんより教えてもらっていました。

たまたま我々が泊まったホテルから近く、宿泊費は1室1泊で15万円からだそうで昼食 だけでもと考え行ってみることに。

車寄せに立つボーイに昼食だと伝えるとドアを開けてくれました。

 

 

 

ロビーに入るとマネージャーらしき女性に迎えられ地階の食事スペースに

案内されました。

 

 

(1階ロビー)

 

 

 

 

地階に食事スペースがありますが外部の庭がサンクンガーデンになっているそうで明るく外に開いたスペースとなっています。

 

 

 

 

至る所に木が使用されており落ち着いたスペースですがボクにとってはあまり高揚感は感じられませんでした。

昼食はかなり高かったので手前の喫茶コーナーでパンと飲み物で済ませ

係の人からインテリアを含めた説明を受けました。

 

このホテルの真裏に京都国立博物館の別館として谷口吉生氏が設計した平成知新館があり鑑賞を兼ねそちらへ向かいました。

 

 

 

 

 

 

 

谷口氏らしい非常に端正な建物で内部吹抜ホールはニューヨークで観たMOMAに近い構成で美しく感動しました。

さて帰りの時間が近づいてきた為、博物館前でタクシーを拾い京都駅へ。

原広司氏設計の京都駅はこれまでの日本の駅舎空間を飛び越えヨーロッパ並みの大迫力の公共スペースで個人的には大好きな空間です。

 

 

 

博多への出発時間ぎりぎりまでこの巨大な空間の中をエスカレーターで

屋上まで登りエスカレーターによる視点移動に伴う動的な空間の見え方を堪能、久しぶりの京都への旅が終わりました。

 

 

 

さてリニューアルされた既存ホールの金剛力士像の間を抜け

奥に行くと、外部だったスペースに沿って新館に向けたガラス張りの通路がありそこから村上のアイコンである巨大な黄金の像が現れ

驚かされます。

 

 

 

右手が旧本館からの出入り口で上部庇をそのまま活かしたデザインになっています。庭側の天井までのガラスは横から見ると微妙に像が歪んで見えるような不思議な仕上がりになっています。

ここを通り企画展が行われている新館へと向かいます。

 

本館外観

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

企画展に入り驚かされるのは実際の大きさの3~4倍に拡大された京都の洛中洛外図です。

CGを使って引き延ばし新たに詳細な書き込みがされています。

京都の街中を覆う金色の霞ようなものにはもののけを表す不穏な髑髏模様が型取られています。

 

 

 

 

 

会場風景

 

 

 

 

 

 

作品の所々にある村上による説明書き(主に製作に当たっての苦労話でほんとど愚痴と言ってよいのが非常に面白い)

 

 

 

俵屋宗達による国宝風神雷神図屛風を村上流の現代的価値観に基づいて制作されたのが下の二つの絵

 

 

 

 

個人的にはこの二つの絵はこの軽さが可愛くて非常に面白いと思いました。

 

 

 

アンディーウォーホールもよく理解できないボクにとって現代の価値観によって記号化された村上のメッセージはほとんどわかりませんがこの企画展が大変な労力によって開かれていることは伝わっています。

見ごたえのある非常に面白い企画展で行って良かったと感じました。

 

 

 

京セラ美術館で2時間ほど鑑賞後、向かいにある槇氏設計の近代美術館へ行くと

ちょうど「倉俣史郎展」が開催されておりここも十分時間をかけて見て回りました。

槙さんのここの吹き抜けのホールはいかにも槙さんらしく上昇感のある空間で

むかし、柳瀬さんたちと見て回ったことが懐かしく感じられました。

久しぶりに見てみると手摺のデザインが凝り過ぎた結果ごつく見えることに気付きましたがボクだけでしょうか?

 

 

 

地図を見ると京セラ美術館の裏手に哲学の道があることがわかり

長い鑑賞時間で足がフラフラになりながらも頑張って入口に向かい

京都の夕暮れの中、二人で少しばかり歩き近くのバス停からバスに乗り四条烏丸にあるホテルに戻りました———-つづく

 

仕事が忙しい中、合間を縫って妻と共に久しぶりに1泊2日で京都に

行って来ました。

京都への目的はご存じの方も多いと思いますが今年に入りNHKの日曜美術館や美の巨人等で

紹介されている京セラ美術館で

昨年より開催されている村上隆氏による大規模な企画展の鑑賞でした。

京セラ美術館は1933年に建てられた和洋折衷様式の京都市美術館を

4年前に建築家の青木淳氏によってリニューアルされた建物です。

既存のエントランスを保存するために前のアプローチ部を地下まで掘り下げ

新規のエントランスを設けています。

掘り下げたエントランスの両脇にはレストランとショップが入っており

スロープ状に切り取られた開口部を通し向かい側には

1986年に竣工した槇文彦設計による国立京都近代美術館を望むことが

できます。

 

 

エントランスを入って右側にレストランがありますが意外と素っ気ないデザインでした。開口部からは掘り下げたアプローチが見えます。

 

 

 

掘り下げられたアプローチを通し国立京都近代美術館が見えます

 

 

 

館内案内図、B1がメインエントランスになっていることがわかります

1Fの中央ホールを挟み両サイドに展示スペースになっているのが既存建物で

その左上にリニューアル時に増築された新館がありここが村上隆展のメイン会場になっています。

 

 

 

 

既存建物の地下ホールを正面に大階段があり徐々にホールが見えてきます。

 

 

 

 

 

ホール正面にドーンと村上隆による金剛力士像が立ち並び、さあ始まりだというようなワクワク感があります

 

 

 

保存された既存ホール、石の使い方が大胆で素晴らしくこのクラシカルな雰囲気に圧倒されます。ここのデザインも和洋折衷様式が貫かれています

(階段両サイドの灯篭風デザイン、柱頭部雲形肘木等)

 

 

 

左右対称の大階段や吹き抜けを通しての格子天井の空間などクラシカルな空間の醍醐味が濃縮されています

 

 

 

さてこのホールを抜けていよいよ村上隆による「もののけ京都」展へ向かいます——–つづく