2007.06.01
情報革命
今日は、現在実施設計中の木造住宅の伏図(構造上の架構図)をCADで書いて
います。
明日、熊本に行き住宅のプレゼンテーションを行なう予定ですが、担当スタッフが準備
してくれているので図面を手伝っています。
CAD(パソコンを使用した製図ソフト)は、私の下の世代では誰もが当たり前のように
使用していますが、ちょうど51才を境に上になるとほとんどの方が使えません。
またホームページで仕事がくるということの理解が不足されている方が多いと思います。
これは、周りを見渡してとてもはっきりと境目を感じることができます。なぜその世代で
分かれるのか理由がわかりませんが、不思議です。
歴史の境目は、その時の当事者には認識がありませんが、後年、歴史家の目から
時代を俯瞰することによってはっきりとわかることがあります。
後日、私たちは情報革命の始まりを体験していたということがはっきりするのかも
しれません。
12年前に独立した頃は、住宅を建てられる方を探すことなど不可能で血縁、地縁の
つながりを通してしかありませんでした。年に1件あるかないかぐらいで、住宅設計だけ
では事務所を維持することは難しく 、7年近く仕事がない状況の中で苦しい思いを
してきました。
ところがインターネットの普及によって飛躍的に状況が変わり、個人がアピール
できる時代になりました。
新しいステージにかろうじて乗っけてもらえて何とか救われています。
今後、建築の表現がコンピューターによって大きく変わっていき、古い建築家は
淘汰されていく時代になります。生き残っていくためには、若いスタッフの発想を
活かす方法論が必要ではないでしょうか。