2007.08.06
Swastika
先週の土曜日、今年の5月に竣工したSwastikaの竣工写真をホームページに
アップしました。
Swastikaは、コンセプトに書いているように広めの敷地に対応させるために
導き出した一つの解答です。
居間を中心に建物をまんじ状に延ばすことで変形敷地にも柔軟に対応でき、
かつ各スペースでのボリュームの増減にも、大きな枠組みとしてのまんじ状の構成を
崩すことなく対応しています。
そして、道路に対し平行に配置されたコンクリート打ち放し壁による
各棟のボリュームを分解、変換させるルールよって全体の秩序化を図っています。
その結果、空間のシークエンス(場面展開)が強調され、story性の高い建物に
なっています。
また、コンクリート打ち放しに直交する壁は、白く塗り、開口部は腰のある開口と
掃き出しの開口を同列に扱うためにひも状の壁が折れ曲がったデザインで統一しています。
建物の中に取り込まれた水を張った中庭にも、直交する壁にルールを繰り返しています。
これは、中庭のある住宅の実例を新建築の住宅特集から相当数確認した結果、
大きなガラスの開口で光をいれるだけで終わっているものが多く、もう少し
中庭の風景を開口部で切り取って見せたいと思ったからです。
Swastikaは、全ての部分が全体のルールにおける決められた役割を果たしながら
外部と内部が調和することを目指した建物です。
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