2008.02.21
照明計画
住宅の照明を計画する場合、私のアトリエでは実施設計に入る前に
空間の見せ方の検討を行なって実施に反映させています。
3年前に松下電工主催のResidential Lighting Awards
という住宅照明の賞を頂き、授賞式に東京に行った際、
大阪の建築家で全国的に著名な坂本 昭さんにお会いしましが、
坂本さんの場合は、照明の見せ方によってプランを調整されておられる
そうで、照明に対する並々ならぬこだわりを知りました。
なかなか、坂本さんのような達人のレベルには到達しませんが、
住宅における照明計画は、夜の時間を演出する上でとても重要であると認識しています。
これが難しいのは、仕上げと一緒であまりやり過ぎると店舗っぽく
水っぽくなってしまうことです。
バカみたいに明るくすると味も素っ気もないオフィス空間のように
なってしまいますし、暗くなりすぎるのも健康的ではない感じで
この微妙な感覚は、見ることによってしか学ぶことができません。
そういう意味もあって私のスタッフは、オープンハウスでは、必ず4時頃行き、
夕暮れまで粘って照明を体感できるようにしています。
アトリエに入って最初の2年間くらいは、照明についてあまり理解していなかった
のが3年目くらいからようやくわかるようになってきます。
ただ、住宅の場合、すぐに機能上の使い勝手に直結しますので
常に、照度については専門家の意見を聞きながら慎重に進めています。
昨日の5 Similar Houseは、照明についてもとてもうまくいったと思いました。