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福岡市、市崎に計画中のO PROJECTは、ヒラノ担当でただいま実施設計中です。
敷地周囲を3m近いコンクリート構造壁で囲い、そこからプレート状に
延びた板の上に、かぶさるように2層分の柔らかな木造の壁が蔽っている
という構造的イメージに基く計画でしたが、昨年6月の法改正以降、
構造的制約が厳しくなり、構造解析上、混構造の解釈が複雑なものは
住宅であっても適合判定送りになり時間も手間もかかってしまうのが現状とのこと。
そこで構造をお願いしている東京の神野氏との何度かのメールでのやり取りの結果、
2階の荷重は、敷地外周部の構造壁と分散させた1階の壁式のコンクリートで支え
(つまり建物の外皮に当たる部分には配置せず)、外皮と2階屋根ついては木造で
構成するということでまとまりました。
結果的にこちらの意向に近い形での構造計画で
ほんとうにさすがだと思っています。


外部空間が何枚かの浮いたプレートによって分割され、コンクリートの囲われた壁と
木造の外皮との間にできた中間領域が心地よいスペースになればと考えています。

9月上旬には実施図面を完了する予定です。

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