福岡の建築設計事務所「大石和彦建築アトリエ」

豊浜のY PROJECTは、ﾌﾟﾗﾝは気に入って頂き決まったものの、
どうしても、外観が納得いかず、ずっと調整を行なっていました。

最初、南北にに奥行きのある敷地に対して、壁を平行にずらしながら配置していました。

その後、室内に貫入してくる壁が内部空間を分断して狭く感じると言われ、
５つの箱が組み合わさったようにしてみました。

ところが、箱と箱の重なりに対し、内部空間と外部の箱との関連性を持たせた
デザインに無理があるという認識で納得がいかず、箱と箱の重なりを止め
切り離して、三つの箱の最上部に浮かせた屋根を架けて一体感を出すことに。

すると、今度は前面にある低層のガレージスペースが入った箱だけが分離された
ような形に見えて、納得がいかず、結局、うちのｱﾄﾘｴは箱が集まったデザインは
苦手だという認識に至り、改めて、再度、箱を壁と屋根に分解することに。

さらには、ガレージまわりの壁とルーフとへいの関係が、模型上でかっこ良かったので
その構成を後ろのスペースでも繰り返して統一することに。

これで、何とか外観の構成を内部空間に持ち込んでのデザインが可能になり
やっとゴーサイン！

現在、基本設計を進めており開口部周りの開口の開き方や通風についての説明を
行い、次回、水まわりのデザインと収納の打ち合わせを行う予定です。
担当は、LIGHT TUBEと同時進行で１年近く桜坂プロジェクに忙殺されていたカサギで
やっと、住宅の設計に戻れます。