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きのうは、午後7時よりアトリエキューブの清原くんが設計した
幼稚園の講堂に山口の岩国をベースに設計活動をされ
世界的な評価を得られている窪田勝文さんの講演会に行って来ました。
今回の講演会は、福岡の若手建築家の有志たちによって企画された
プライベートな講演会で50名ほどの参加者がありました。
7時半より始まった講演は2時間ほどで、精神を解放するための建築とは、
自然との一体感のための抽象化とは、などなど、これまでずっと追い続け
何度も思考してこられた、建築への根幹をなす深い内容を丁寧に語られ、
僕が最近聴いた講演の中でもっともインパクトのある話でした。

ミースの建築をアメリカに何度も行き、見ておられるようで
氏の住宅作品のミニマムさはそこからの影響が大きいのかもしれないと思いましたが
レス・イズ・モアというミースの言葉に対し、アンチモダンを唱えた時代を
経験した世代(窪田氏は同じ世代ですが)として
僕の中では何故かミースだけが完全に抜け落ちており、
アトリエにはミースの作品集が1冊もありません。
この歳になってミースが疎いということは恥ずかしいかもなどと
思いながら、だんだん僕たちの世代の学生時代に絶大な影響を与えた
磯崎新の呪縛に腹が立って来ました。

講演後。9時半より今度はもつ鍋で座談会。
12時に取り合えずお開きにして、その後有志のみ残り朝の5時まで
窪田さんを囲んで飲みながらしゃべっていました。
5時まで飲んだことなど何十年ぶりだと思いますが
議論が白熱したからなのか結構眠くなく、意外でした。

この企画をされた井上くん、清原くんお疲れ様でした。
有意義で刺激的な企画でした。

“建築家窪田勝文氏講演会” への2件の返信

  1. SECRET: 0
    PASS:
    今回も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
    窪田さんも喜んでいただけたようで、今後もこのスタイルで続けなさいとおっしゃってくださいました。
    次回の詳細はまだ未定ですが、今後も続ける意味が大いにあると感じています。
    次回もよろしくお願いします。
    もう少し早く終われればいいですけどね。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    こちらこそ!
    今後は、建築に興味を持っている30才前後の若手の人たちが
    さらに集まるような場になるといいですね!
    できるだけメンバーが固定されないほうがいいかもしれません。

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