2009.11.22
谷尻誠氏のオープンハウス
今日、日曜日は明け方の3時までのアルコールを残しながら、ヒラノとともに
広島の谷尻誠氏が設計された住宅のオープンハウスに降りしきる雨の中、
福岡県の外れ、大分県に近い豊前市に2時間かけて行って来ました。
午後2時半到着。約45坪の木造平屋建ての住宅でしたが
お、面白いー!
2時間かけて来た甲斐がありました。
谷尻さんと構造を担当されたオーノjapanの大野さんも来ておられ
説明を聞かせてもらいましたが、最近の福岡でのいろんな建築家のオープンハウスの中で
もっともコンセプトが明快で、且つそれが実感できる住宅でした。
提案については初期の段階から同じコンセプトで提案されていたようですが
いろいろな問題を解決していくなかで2年半の歳月が流れたそうです。
予算がないということは言い訳でしかなく、無くても常に何かを拾い実現させていく力は
尋常ではありません。
ボクも予算の問題は当然の事ながら大きな問題で、実現性に向けての
現実的配慮が常に頭の隅によぎります。
ただ、これを気にすればするほど次第に建築というものが
普通になっていくのも事実なのです。
全く気にせずにやることは勇気が必要で
常に大胆に発想し、次に悪魔のように細心に現実化する。
谷尻さんの説明を聞きながらそう思いました。
建物は6つの箱が矩形の敷地に合わせて配置されそれをつなぐ中間領域としての
通路が全て上部がガラスの屋根になっています。
通路の端部は全て高さ3mのガラスの引き戸でオープンになるようになっており
風通しに配慮がされています。網戸も設置されているため
6個の閉じた箱からは、光においては外部化された通路が見えながらも
インナーとして風が吹き抜け虫が入ってこない人工的外部としての自然があり
6つの箱の通路側にも取られた開口部を通し、明と暗が繰り返される
奥行きを感じ取ることができます。
写真でのシャープな印象ではなく、ゆるい感じの空間でとても気持ちがいい。
構造家の大野さんが言っていましたが、谷尻さんの建築は、写真だと
シャープでゴージャスに見え、不思議だと。
また、空間でがちがちに生活を規制するのではなく、
生活が通路スペースに次第にはみ出すことを望んでいるとのことでした。
ほんとうに久しぶりに感動しました。
SECRET: 0
PASS:
面白いおうちですね。ガラス張りの天井とは・・・
冬になり、寒さを心配しましたが、とても暖かく快適にすごしております。
日を追うごとに、幸せを感じる毎日です。
SECRET: 0
PASS:
お久しぶりです!
家を建てるZO!のブログ再開まだでしょうか?
今度は家を建てたZO!に名称変更されて
住み心地についてのコメントを今回の書き込みのように
是非、お願いします!
蓄熱暖房が効いているようで何よりです。