2009.11.28
ドバイショック
きのうのドバイショックにより急激な円高が憂慮されている状況のようですが
昨年のリーマンショックによる金融危機以降、当然ながら、実体経済のない
砂上の楼閣のようなドバイが資金繰りに息詰まるのは、
わかっていた筈にもかかわらず、何故、折り込み済みとならず、
世界経済が動揺するのか素人ながらよくわかりません。
昨年放送されたNHK特集「沸騰都市ドバイ」を見られた方であれば
あの異常なバブルは必ず破綻するに違いないと思った筈です。
政府系不動産開発会社ナキールに取り入るために、
日本の大手ゼネコンの社長夫妻自らが
手作りの寿司の接待をされているシーンもありましたが、
日本人が経験したバブルと同じように
投資などの実体がないものでもお金が集まるところには、どうしても遅れを取らずに
突っ込んで行かねば損をしてしまうという資本主義経済の宿命なのでしょうか?
同じことを毎回繰り返しているように思います。
何故、反省と修正が難しいのかよくわかりません。
ドバイで数々の夢のようなプロジェクトを手掛けていた、海外の建築家である
フランスのジャン・ヌーベルやオランダのレム・クールハースなど
数多くの著名建築家たちは、
果たして巨額の設計料を回収することができるのでしょうか?
マスコミは数多くの現場が止まったままになっているドバイの現状を
正確にレポートする義務があると思うですが-----—-。
それは、日本が経験したバブルとどこが同じで、どこが違うのか?
経済と精神構造においての分析をしてもらいたいものです。