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きょうは、福岡の若手建築家で活躍されているaterier cubeの清原さんと
マツダグミの松田さんの二つのオープンハウスを
アトリエのスタッフとともに見学させてもらいました。
清原さんの方は、ご両親が経営されている幼稚園の向かいに、育児支援施設として
平屋建て中古住宅のなかに水滴をイメージしたしっくい仕上のワンルーム空間を挿入し、
既存柱、梁、開口部との対比を見せて時間と距離(何だったか忘れました)について
考慮したものだそうです。

僕達と同じように来られていた柳瀬さんより、開口部をもう少し絞ることで
光のグラデーションがもっと明確になるのではという指摘を受け、
二つの開口部の雨戸を閉めた状態での写真を撮ってみました。
僕自身の意見としては、建物の機能上の性格を考慮した場合、
光の効果は弱くなるかもしれませんが、
開口部と外部との気配や子供同士のやり取りなど、
外部に対し開かれた空間でいいのではと思いました。

次に、そこから歩いて数分の場所にある松田さんの住宅を拝見させてもらいました。
広い敷地に7つの中庭を配置し、施主の意向であるカーテンなしで生活できる
2世帯のコートハウスになっていました。
中間領域としての土間空間がかなりのボリュームとして取られており
エントランス周りは洞窟空間のような静けさを感じました。

敷地外周部の境界線に沿って折り曲げられた外壁とトップライトから差し込む光によって
日本の住宅的なるものを越えた空間になっており、かっこいいと思います。

土間空間から繋がる高さ3.2mのホール的空間は、
2世帯の中間に位置しており
本来ならばもっと中間領域としての半外部的空間を狙っていたようですが
打ち合わせの過程でよりインナー的なものに変わったようでした。
この空間がこの住宅の核であり、ここを中心に2つの世帯のパブリックスペースが
絡み合っていくような構成になっているともっと良かったのかもしれません。

清原さん、松田さんありがとうございました。

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