2011.02.08
3つの住宅の見学会
きょうは朝10時より積水ハウスの設計部の方たち20名
(コンクール入賞者と九州各県の選抜研修生及び福岡、大阪の設計部長など)と
ボクが設計した3件の住宅の見学会を行ないました。
いずれも、住まわれて2~3年経つ住宅で
通常、入居後の住宅を見学できる機会は公共建築などを除き無い為
協力して戴いた施主の方々のご好意に大変感謝しています。
1件目は福岡市内市崎のHOUSE Oでこの日の見学会のため前日の夕ごはんは
キッチンが汚れるからという理由で使われなかったということを
笑いながら奥様が話されておられましたが、
ほんとに隅々まで徹底的に掃除をされておられ、
事前の大変な労力に頭が下がりました。
おかげさまで徹底したディテールや内と外のつながりなど
充実した話をすることができました。
前田建具の前田さんが製作した造作家具の精度にみなさん驚いていました。
2件目は同じく市内の輝国にあるSLIDING HOUSEで半地下の寝室から
最上部のロフトまで2.5層の空間に7つのレベルがある変化に富んだ
カジュアルで楽しい住宅を見学。
外部と内部を大きな壁によってワッカ状にひとくくりしたものを2層積み上げ
ずらした形態は、当アトリエにとって新しい提案になっており
子供室とスタディールームのプランも大変面白い住宅です。
午後より休暇を取られたご主人より、住まわれての感想をいろいろと伺うこともできました。
昼、一度アトリエに戻り持ってきた実施図面をダイニングテーブルの上に拡げると
みなさん食い入るように見られ、持って来た甲斐がありました。
最後の3件目は篠栗町にある篠栗の家。
平屋建ての子育てを終わられたご夫婦お二人だけのお住まいですが
奥様のシンプルでモダンな趣味が日本的な陰影を伴った空間のいたるところに生かされ
しっとりとした大人の雰囲気のある住宅です。
この住宅は施工の過程の打ち合わせにおいて、
こと細かく奥様と話し合いをしながら作り込んでいきました。
工事中のご夫婦の役割分担も明快で
ご主人はプロデューサー、奥様はディレクターという役割で
とても連携の取れた素晴らしい対応でした。
きょうの見学にもご主人が在宅され、立ち会っていただき
ありがとうございました。
三者三様の住まいの見学会となり、施主の皆さん本当にありがとうございました。
アトリエに戻り、仕事をしてみたもののさすがに疲労を感じ
今日は早目に退社しました。
積水ハウスの皆さん、お疲れ様でした。