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祭日の今日、仕事をした後、アレハンドロ・アナメーバル監督のスペイン映画
「海を飛ぶ夢」のDVDを借りて観ました。

脊椎損傷による肢体麻痺障害者の尊厳死を巡る映画と書くと
たぶん重いテーマでなかなか見る気になれないのが一般的感覚だと思います。
また、高校の2年次にラグビーでの脊椎損傷により障害者として
がんばっている同級生がいるため、抵抗を感じてしまいます。

ボクの場合、先日このブログでご紹介した「コレラの時代の愛」に主演した
ハビエル・バルデムに興味を持ち、彼の他の映画を見たくなり借りてきました。

観始めると彼を巡る様々な人々の愛が描かれ、素晴らしい映像とともに
役者たちの演技によってグイグイ引き込まれていきます。
当時主演のバルデムの実年齢が30代後半にもかかわらず、
50代半ばでずっと寝たきりの主人公を演じており恐ろしいまでの演技力です。

彼を献身的に介護してくれる素朴な家族の兄や義理の姉、甥たちの何気ない演技、
尊厳死を巡る裁判にボランティアで協力する知的で魅力的な女性弁護士、
バツ一で子供を育てながら彼に思いを寄せる庶民的な女

この映画に登場する人々に悪意をを持った人は出てきません。
様々な人間関係をまるで絵画のような映像シーンと音楽で表現しながら
宗教的な価値観に対立する尊厳死というテーマを一貫したコンセプトとして
「愛」を扱っているこの映画は本当に凄い映画です!

監督のアナメーバル氏はまだ39才でこの映画を製作したのが32才と考えると
もうかれは天才だと思います。

2005年に公開され数々の映画賞も受賞しているのでもう観られている方が
多いと思いますが、ボクのように最初から敬遠していた方は
みなさん是非観ましょう!必ず後に何かが残る映画です。

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