2012.05.01
価値観の変化
今日より五月。
当アトリエの休みはカレンダー通り。
これまで、毎年、五月の連休というのは何かと忙しく
フルには中々休めないことが多かったのですが
今回は、現在、動いているプロジェクトを含め
たまたま、切りが良く、精神的にゆっくり出来そうです。
朝、先週土曜日にアーキンディーで開催された
関西の建築家島田陽さんの講演内容について
参加したスタッフの松尾さんに聞いてみました。
その中で、住み手のプライバシーを守りすぎて行くと窮屈に感じ
建築家が住宅の開き方を規定しない開き方ついての話を聞き、
周りの環境に対し等価でありたいという姿勢は
同じ関西の建築家である木村松本氏が
福岡で行ったオープンハウスでも感じたことであり
最近の30代の建築家が持つ社会や環境に対するプライバシーの問題が
変わりつつあるように感じました。
また、それは当然ながらそれを許容している
施主側にも同じ価値観の共有があるように思います。
たまたま、朝の情報番組を見ていると
2011年度における男性の生涯未婚率が20%、
女性が10%になったということが紹介されており、
それは30年前のデータでは男性2.4%、女性4.8%と比較しても
男性において8倍増え、
5人に1人が生涯結婚しないという異常な状態になっているということでした。
また男性の25歳から29歳までの未婚率は70%ということで
今や男性の大半が20代では結婚しないという状態です。
そのように考えてみると家庭を持たず結婚をしない人たちが
自分の空間を通し、社会に対しどのような接点を持とうとするのか
従来の社会に対するプライバシーのあり方が、
情報というプライバシーとは違い
むしろよりオープンに関わっていくような価値観の変化が起きているように感じました。
それにしても、政府は何とか早く手を打たないと国家存続の危機ではないでしょうか?
人口減少問題は昔,土地の異常なバブルを経験したものとして
ある程度人口が減るのは悪くないかもしれないと思っていましたが
やはり急激な人口減少は問題です!!
目先の子供手当などのバラマキより、
待機児童問題を解消し保育園(こども園)などの充実を計り、
女性の社会参加の機会を増やすとともに
安心して子供が産める環境を整備することを
憲法改正や原子力、消費税増税問題と同列に扱って
危機感を持って真剣に取り組まなければ
本当にヤバいと思います。