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日本時間の昨日27日深夜、2012ロンドンオリンピックの開会式が行われました。

夜中に起きてはとても観れないので本日、録画したものを観ました。
今回のオリンピックスタジアムは前回のヘルツオークドムーロン設計の北京オリンピックと
比べ建築的に随分地味だなあと思いネットで調べてみると
POPULOUSという聞いたことのないアメリカの設計事務所の設計でした。

イギリスの現代建築と言えば、ノーマンフォスター、リチャードロジャース、
マイケルホプキンス、ニコラスグリムショウなど世界的に有名なハイテク建築家が
キラ星のごとくいるにも関わらず彼らを使わなかったのは

今回の施設にモニュメンタルなものを求めていない考え方のようで
オリンピック終了後は観客席の規模を縮小する計画が前提になっているようです。

一方で2020年にオリンピックを東京で開催するに際し
先日の朝刊やインターネット配信によって
世界一のオリンピック競技場を建設するため
全世界の建築家に対し公募を行うという趣旨の全面広告が掲載されました。
まだ東京での開催が決まった訳でもなく、
世界一の競技場を作ったとしても
こんなに赤字財政で消費税を上げなければ国の社会保障を含めた財政が
破綻すると財務省から脅かされ続けている国民にとって
後で膨大な維持費が必要な全天候型の巨大競技場が必要なのか?と
疑問に感じてしまいます。
たぶん、誘致熱がなかなか盛り上がらない現状に
危機感があっての戦略のように思いますが、
逆に僕のように思ってしまう人の方が多くて
かえってマイナス効果になるのではないでしょうか?

はなしはロンドンオリンピックの開会式に戻りますが
前回の北京オリンピックの開会式の方が、
覇権的と思われたとしても
国家としての威厳や壮大さが美しい表現に置き換えされ感動したのに比べ
今回は、まるでディズニーのショーを観ているような感覚と
美しさのない演出に感動できませんでした。
イギリスであれば国家としての品格を演出するべきです。
もともと映画監督のダニーボイルに演出を頼んだのが間違いで
なぜピーターグリーナウェイに頼まなかったのでしょうか?

確かに国家観があまり出過ぎるのも
現代におけるオリンピックのあり方として問題かもしれません。
だからと言って、あまりにもショー化するのも何だか本来のアマチュアリズムの
崇高なオリンピック精神が安っぽいものに汚されるようで違和感があります。

もっと中間的でシンプルで質素で感動できるような演出を期待したいところです。

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