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きょう金曜日は田島O PROJECTの定例打ち合わせ。

現場に行ってみると、大工さんが室内の天井に米杉を貼られているところでした。

開口部上部のカーテンボックスとの取り合いを見てみると、アレッ??
カーテンボックスは縁を見せず天井材の米杉を被せ小口を見せる納まりとし
米杉の板材の貼り方の始まりをカーテンボックスの端から貼るように現場監督との
打ち合わせにおいて指示をしていたのですが、板材が欠き込まれています。
ああショック!!
どうしてこうなっているのか聞いてみると

通常、板材は本実加工という端部が出っ張っている部分と、
それを挿し込むために引っ込んでいる部分に加工されており
(接着剤併用でこの部分に釘を打つため表面には止める金物が見えません)
大工さんがこの引っ込んでいる目地が見えないように切り落とした結果
板材のラインが通っていないということでした。
良かれと思われされたことで確かに一理あるのですが、
ボクとしてはこのまま見えても良いと思っていたのでもう少し目的も含め
話しておけば良かったと後悔しました。
現場監督とやり替える方法についていくつか話し合い、
一部、剥がして張り替えてもらうことにしました。

打ち合わせを行っている間になんとか指示通りの納まりとなりました。

小さなことで機能的にも何も問題はないのですが、
建物の美しさの精度を上げるためには
どうしてもこだわりがあるところであり
現場での設計者の監理というのは
こういう積み重ねが無数にあり難しい部分です。
したがって現場に迷惑を掛けないためにも、また後悔しないためにも
先を見据えた現場監督との十分な事前打ち合わせが必要です。

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