2012.12.01
施主との家具選び
12月になりました。
今日、土曜日は朝より戸畑N PROJECTの施主に同行し
プロポスタで家具選びに立ち会いました。
あらかじめ事前にアトリエの方でレイアウトなどの下打ち合わせを行ない
見積もりを提示したうえで、実際に現物を見て頂くことになりました。
当初、2月末から3月竣工後の納期を考慮した場合、
モルテーニでは4か月ほどかかり、お引越しに間に合わないと判断して
納期が1か月のアルフレックスで2案ご提案していましたが
奥様から引っ越しに間に合わなくても良いということと
ソファは浮いた感じがいいということで、
モルテーニで検討することになりました。
上の写真は、モルテーニのポートフォリオというソファで
組み合わせのバリエーションが豊富で
座り心地もお気に入られ、かつ、浮いたデザインになっているということで
ショールームにおいてあるソファを急遽、ご自宅のレイアウトに置き替え
部屋の広さなども含め、空間を体感して頂きました。
2階リビングへ階段から上がり、ダイニングへの動線やテレビとの関係、
リビングのソファとダイニングとの関係などを考慮し
様々な想定をしながらレイアウトについての検証を行いました。
センターテーブルは置かずにサイドテーブル2つで対応した方が動きやすいということに。
次に張地についての確認、アトリエが作成したリビングのパースを見ながら
床と塗り壁の色とのバランスにおいて、明るいベージュの布製の張地で検討。
このソファはパーツごとにカバーリングシステムになっているため
汚れて落とせない場合、生地パーツでの取り換えが可能です。
2つに切り離されたソファと向かい合うように配置されたラウンジチェアは重要で
回転することでテレビも見やすく、高めの背もたれによって座った時のホールド感が
心地良くシルエットラインが美しいこのチェアをご主人も気に入られ、
ソファセットへの組み込みを検討することに。
その場合、布地は少しソファよりワントーン明るめのクッション生地に
合わせることで微妙にニュアンスが違う上品さを出させることにしました。
また、サイドテーブルは600φの低めのテーブルで黒とし、
なまめかしい鏡面仕上げによって少しばかり大人の色気を感じさせるものとなっています。
すべてを一つ一つ決めるため4時間ほどかかりましたが、
建築の空間や仕上げとのバランスもあり、設計者が立ち会うのは重要です。