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六本松に完成したマツダグミの松田くんのオープンハウスにスタッフと行ってきました。
城南線と原バイパスが交差する六本松の目抜き通りに並ぶ
雑多な建物群のなかに力強く対抗するように
コンクリート打ち放しの建物として建てられていました。
当初、テナントが入る商業ビルかと思っていましたが
1階から4階まですべて個人が使用される店舗付住宅とは驚きでした。

通常、用途地域が商業地域の場合、準防や防火地域としての規制があり
ガラスをアミ入りにして防火戸仕様にするなど
外部に対しオープンにすることが難しいのですが
この建物は法的緩和規定を利用し形態の構成を操作することにより
オープン化が試みられており、目的と構成に整合性がある建物となっていると思いました。

その結果、1階まわりは木製サッシを使用して街に対しフルオープンにすることができ
非常に気持ち良いスペースです。
このような場所でこんなに開いた建物は少ないのではないでしょうか。

形態操作によって生じた2階スペースの庇は、
外部デッキとともに内部空間の延長として感じられ
日本家屋の中間領域として当たり前にある縁側スペースのようなものですが
これが積み上げられた箱により作られていることが新鮮に感じられます。
この方法をさらに上層へ向け繰り返すことで
新しいオフィスビルとしてイメージすることも可能なように思えます。

内部空間の天井、壁仕上げの打ち放し仕上げ表面のツヤ感の程度にこだわり
都市の動きをツヤの反射を通し抽象的に感じ取れるようにしたという説明を受け
土木的大胆さに繊細さが加味された松田くんの進化を感じさせる建物でした。

松田くんありがとうございました!

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