2013.11.20
稲盛フィロソフィー
妻の会社では、京セラ会長の稲盛さんの経営哲学を箇条書きとしてまとめた
稲盛フィロソフィーについて消費者目線の意識改革を図るために
勉強会を繰り返し行なっているようですが、妻との夕食の会話の中で
「結果=考え方×熱意×能力」という稲盛さんの言葉を教えてもらいました。
「能力」という意味について調べてみると、
「物事を成し遂げることのできる力」という意味でした。
では「才能」はどうかというと「物事を巧みに成しうる生まれつきの能力」ということで
「能力」は本来だれもが知識や経験を通して作っていくことのできる力だと思います。
だから才能ではないということです。
ただ、能力がゼロであればどんなに考え方がよく熱意があっても
結果はゼロとなるという厳しさがあります。
「熱意」には妻は努力も含まれると話していましたが、
もしかしたら「能力」という言葉の中にも含まれているのかもしれません。
興味を持ったのは努力という言葉がこの語録に明確に含まれていないところで
常に言われ続けている「努力」という言葉は、当たり前のようで実は難しく
日頃の小さな努力の積み重ねのはるか先の階段の上に到達目標があると
言われても普通の人にとっては、それはとても難しい困難な課題として
捉えてしまうものです。
できる人にとって努力は当然のものですが、できない人にとって努力は苦痛です。
「熱意」は前向きな気持ちがあればあるほど掛け算としての大きな力にもなり
後ろ向きな気持ちしかなければマイナスを掛けることで
全てがマイナスになるという意味が含まれています。
「考え方」は、能力も熱意もあるのに考え方が違っていれば結果には繋がらないと
捉えればわかりやすく当然であるように思えます。
建築という創造性においての世界では「能力」も「熱意」も十分にある人々が
たくさんおられますがこの「考え方」という部分において
結果としての大きな違いが生まれており「考え方」という言葉は
一番難しいところだと思います。