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2014.01.14

東京都知事選

東京都知事猪瀬氏の徳洲会からの借金問題に絡む昨年末の辞任に伴い、
後任にはほぼ舛添氏が本命視されるなか
本日、旧日本新党の創立者で元総理大臣の
細川氏が元総理の小泉氏の支援のもと出馬表明をされました。

小泉氏72才、細川氏76才という世代交代が行われている最近の政治状況のなか
老々コンビによって原発問題に対し痛烈な問題提起に踏み切られたと言えます。

原発問題は国家としての対応が必要であり東京都政で対応できるものではないし
東京都の問題としてオリンピック、待機児童、福祉や大規模災害に対する対策等
様々な点においての争点が都知事選では必要という意見も言われています。
したがって脱原発の有無が選挙の争点の中心となることに対し批判もされています。

原発問題は事故後3年が経過し、
昨年の総選挙においてなぜか明確な争点とはなりませんでした。
あれだけの事故がありながら争点とはならないのは
これまで長く続いたデフレに対する閉塞感からの脱却への期待が強く
みなアベノミクスという言葉に期待したかったのだろうと思います。
また原発問題においても原発依存度を段階的に減らしていくと言われれば
それほど反発する気持ちにもなりません。
本来、日本人は国民性として中庸を好む穏健な民族だと思います。

原発問題についても原発推進には反対だけれも、即脱原発も過激過ぎ
間を取って段階的に原発依存を減らしていくということがもっとも現実的対応であると
思っている人が多いのではないでしょうか。
ボクもそのように思っていましたが、ではほんとうに段階的な脱原発を
自民党がやっていただけるのか曖昧であり、
信用していいものかどうか疑問にも思います。
原発事故の責任問題も曖昧なまま、原子力村の御用学者たちにまたいいように
はぐらかされるのであれば不愉快極まります。

現在の原発問題における方向性に対し現政権への疑念を考えると
この先、3年後まで総選挙がないなか
ずるずるとなし崩し的に原発容認へ向かってしまう不安が出てきます。
したがって今回の東京都知事選は、
我々国民に対し脱原発を問題提起する絶好の機会であると
元総理が判断されたことに共感を持ちます。
仮にすぐに実行に移せないとしても即脱原発という過激なことを目標として
掲げない限り、政権や世の中に対する再考を施す起爆剤にならないと思います。

そして東京オリンピックは福島の反省を踏まえた
新しいエネルギー政策を世界に宣言できるような場にすることの方が
高度成長のきっかけを作った1964年の東京オリンピックとは違う
新しい日本としての成長のきっかけを作る目標となるのではないでしょうか。  

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