2014.03.27
下町ロケット
2011年度に直木賞を受賞した池井戸潤の「下町ロケット」が昨年末に文庫本になったようで
当アトリエのスタッフのマツオから面白いという話を聞き
妻もたまたま購入して読んでいたので、
貸してもらい読んだところ、とても面白く一気に読みました。
池井戸さんは昨年のTVドラマ「半沢直樹」でブレイクしましたが
4年前にNHKで放送されたドラマ「鉄の骨」(確かこのブログでも紹介)の作者だということを
本を読んで初めて作者経歴で知りました。
「鉄の骨」は建設業界のすさまじい談合の世界を小池鉄平扮する主人公を通し
描いており、大手ゼネコンの公共施設発注に関わる建築営業の実態を
赤裸々に描いていました。
この「下町ロケット」は、大阪の中小企業のオッチャン達が自分たちで衛星を作る
ストーリーかと勝手に思い込んでいましたが全く違って、
下町の中小企業が特許技術を巡り大企業との裁判でわたりあいながら
夢を追いかける「半沢直樹」的世界が描かれています。
主人公の夢を追いかける強さが周りの人々を様々な立場として浮かび上がらせ
絡み合って物語は進んでいきます。
大企業という組織における計算高い思惑やいやらしさ
中小企業における負け犬根性と現実重視の夢の無さ
主人公の夢は様々な困難や誘惑に翻弄されながらも、かれは決して諦めません。
お勧めです!
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桜が満開の良い季節ですね。
私も「下町ロケット」「鉄の骨」「はつる底なき」(これは銀行を舞台にしたもの)を読んで、とても面白いと感じたのよ。そして思い出したのが、真山仁の「ハゲタカ」。ついでに「マグマ」(地熱エネルギーを扱ったもの)も、今、原発の代替エネルギーが問題になっているから、ちょっとタイムリーな題材で、中々面白かったよ。
読書の楽しみがあるって、幸せよね。
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「ハゲタカ」はあれだけ話題になって再放送もされていながら
見る機会がなかったので「マグマ」を読んでみたくなりました!
面白い情報ありがとう!