2014.04.20
台中メトロポリタンオペラハウス現場を巡る台湾現代建築視察 2日目 その3
日月譚風景管理処は、台北桃園国際空港のターミナル改修工事で高い評価を得た
団紀彦氏へ設計を依頼された日月湖を望むスペースに建つ展望台のような施設で
地面からせり上がった二つのブーメランのような地形的建築による構成となっており
施設内には結婚式場も入っているような大きさがありました。
日曜日ということもあり多くの台湾の方で溢れており、とても賑わっていました。
二つのブーメラン状に持ち上がったゲートをくぐるとその先に日月湖を望むことができます。
コンクリートが土木的スケールで彫塑的に造られており美しい!
このブーメラン状の上には土が乗り、芝生が貼られた展望台になっています。
左奥のガラスで囲まれた場所が湖に面するカフェとなっており-----。
回り込むと透明なガラススクリーンが奥まで続き-----–。
その先をさらに回り込むと次第に建物がグランドに向かって収束していくのがわかります。
展望台に上がっていくスロープ、洞窟のようなトンネルを抜けると芝生が貼られた
展望広場に出ます。コンクリートの施工精度が良く曲面部分が非常に美しい!
団紀彦氏の感性が最大限に生かされた、
力強さとやわらかさを持ったランドスケープアーキテクチャーとなっています。
内部も全てコンクリートでまるで塊を削り出したようなソリッド感があります。
(マツダグミの松田ちゃーーん!!好きそう!!)
この建築は視線の移動に従い空間が流動的に変化していくため
写真による静止画ではうまく伝わらないと思い
デジタルカメラに付属している動画機能を使って記録に残しました。
(団紀彦建築設計事務所ホームページ作品集から抜粋)
上部の芝生のなかに光っているものはトップライトではなく、黒のタイルが反射しており
歩行路となっています、ボーダー状の細いラインは芝です)
思いがけなくいいものを観たという気分
(というか団さんはこの建築で世界的レベルの建築家と評価されていいと思います!
次回、できればもっとゆっくりと見たいと思いました)で
次に神戸から台湾へ移設された坂茂設計の紙の教会へ。
坂さんはこのたび建築界のノーベル賞であるブリッカー賞を受賞されました。
台湾の台中市近辺にブリッカー賞を受賞された3人の建築家(安藤、伊東、坂)の作品が
あるということになります。
-----—続く----------。