広川の現場は一つながりに連続する空間を高さによる拡がりと低さによる落ち着きという
相矛盾する捉え方を感じさせるためにヴォールトというアーチが連続する天井にしており
当初、設計では軽量鉄骨天井下地でみていましたが、筑羽工務店のハタ氏の提案で
大工さんによる木下地で行っています。
この方法での施工を見てみると確かにこちらの方がやりやすいと思いました。
建物は5つの細長い箱が繋がっており、それぞれの箱の巾、高さが違うため
ヴォールトの交叉部に野縁を受ける合板によるリブをセッティングして
それを野縁で結んでいけば一見ヴォールト天井のように見えながら
わずかながら三次曲面による天井となっています。