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現在、基本設計を行っている佐賀の住宅の施主奥さまとお母様とともに
システムキッチンの3つのショールーム巡りをしました。

12時にまずは浄水通りにあるキッチンハウスで待ち合わせ

このキッチンは今年の新作だそうです。
これだけで500万円するそうで何が高いかと言えば、引き出しが全て電動で
天板、扉全て同一テクスチャーによるミニマムなデザインになっています。
鉄板を錆びさせたような独特な柄で大阪では受けているとのこと。
(扉の開閉に電動はいらないと思うのですが------)

この金額でシンク部分が一般のものと変わらないのはバランスが悪いのでは。
最近キッチンハウスはキッチンの基本性能や使い勝手の向上より
高級デザインばかり志向されているように見え、
もっと原点に返っての製品開発をされるべきだと思いました。

さきほどの商品も含め、ショールームには魚焼き用のグリルが付いていない
キッチンがいくつかありますが、魚を焼かれる場合はコンロと一体となったグリル付
デザインになりますという説明でグリル付を止めショールームと同じように
天板にIHとガスコンロを組み合わせたものにした場合の
魚焼きの問題について明快な回答を得られませんでした。

次に13時45分ごろに大手門のアムスタイルへ
施主とともにそれぞれの車で行きましたがここは駐車スペースがない点に難があり
今回のようにはじめて施主をお連れする場合、とても気を遣います-----–。

アムスタイルの特徴である鏡面磨きの扉に興味を示されるのではと思っていたのですが
本物の濃い木目に興味を持たれているようでアムスタイルが取り扱っている
ウォルナットのような柄のパルダオという樹種が気に入られていました。
ここでも魚焼きグリルの問題について尋ねてみましたが回答を得られず。  

最後は15時過ぎに渡辺通りに面して建つビビの3階にあるトーヨーキッチンへ

 

前2つのショールームと打って変わり、ドン引きするようなアパレルショップ的空間!
これまでのキッチンという既成概念を変えていこうという凄みすら感じます。
オープンキッチンの先駆けとしてキッチン周りのプランニングにまで
影響を与えていることは評価しなければなりません。
一見過激に見えるやり過ぎ感のあるキッチンもキッチンの解放と言う
コンセプトがあってのことで表層的であるように見えながら実はそうではありません。

この3Dシンクと言われるものもトーヨーキッチン独自のものであり
キッチンの基本中の基本について研究、開発を重ねた結果でよくできていると思います。

ここにもIHとガスコンロ、ステンレス製鉄板プレートの組み合わせがあり
魚焼きについて尋ねると無煙ロースターを家電として購入し別置することを提案され、
クライアントの奥様も納得されていました。

また天板の材質は人造大理石以外にステンレス製も検討されていますが
ステンレスの場合、どうしても手あかや傷が付きやすく
気になる方は手入れをまめにしなければなりません。
トーヨーの場合、バイブレーション仕上げ以外のステンレスのテクスチャー素材を
何種類か開発しており検討対象としてはいいと思いました。

3社とも概算予定金額にほぼ近く、さてどこを選ばれるのかまだ時間がかかりそうです。

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