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25日のトークセッションに合わせ梅雨明けの21日に
人吉のATRIUMの竣工写真の撮影に立ち合いました。
ボクのほうで撮影したものを取り敢えずご紹介。

道路と平行に廊下、倉庫、書斎、パントリー、洗面、浴室などが入った箱を
中庭を挟んで二つ並べ、その間に三つの屋根を架けます。
三つの屋根の下にLDK,主寝室、子供室をそれぞれ配置し
余った部分が屋根の架かった外部スペースとなり、
中庭に日陰と奥行きをつくるとともに変化に富んだ外部空間ができます。

光と影の交錯

中庭は南に向かって段々スペースが絞られていき、一番奥に強化ガラスでできた
勝手口があり中庭に直接外部より出入りすることができます。
勝手口と言えば通常、裏門の貧相なイメージになりがちなので
ここは敢えてリビングから見える部分でもありガラスにしています。

エントランスの玄関戸は縦枠に扉を被せ、
扉だけが自立しているようなデザインにしています。

廊下部分は茶色の箱より中庭側へ飛び出しています。

リビングには外部の茶色の仕上げが貫入してきます。

リビングの開口部は人吉の夏場の陽射しが強いため、
欄間と下の引違いサッシを分け、欄間部に縦型ブラインドを設置し
欄間とサッシを分けている鴨居部分にロールスクリーンが仕込まれています。
縦型ブラインドはたたみ代が壁に隠れるようになっており
冬場は南の光を部屋の奥まで入れるために壁の中に収納し
夏場は下げて羽根の調整によって光を制御します。

キッチンはキッチンハウスの製品で背後に三つの扉があります。
一番左が冷蔵庫、中央がパントリー、右がプライベートスペースへの廊下の入口

壁掛け液晶テレビの背後が倉庫と書斎で、
出入りはエントランスからの通路を通してできるのですが
リビングからの出入り口を設置してほしいとの施主要望があり
デザイン上リビング正面の壁の右隅にどうしても入口を設けたくありませんでしたので
右側の収納の扉を開けると行けるように忍者屋敷みたいになっています。

プライベート通路

浴室入口

子供室

夜景の撮影まで時間が空くので温泉に行き、その後、うなぎを食べていると
スコールとなりました。
現地に6時半ごろ戻ると雨もあがり、中庭の路面が撮影のために水を撒いたような
状態でラッキー!

次第に日が暮れていきます。

LDKからは中庭越しに寝室の明かりが見え、とても贅沢な関係だと思います。

施工は地元の浦田建設さんで施主のご親戚ですが、とても慎重にすべて設計事務所の
確認を取りながら進めて頂き大変感謝しています!
人吉で仕事をされている設計事務所がいらっしゃれば、ここを推薦します。

施主のIさま、ご協力ありがとうございました。

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