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本日、当アトリエの元スタッフでソルト設計の西岡さんより
野間大池のオープンハウスの案内を受け観て来ました。

建物はエントランスと車庫が地下でその上に直方体の平屋が乗っています。
プランはその直方体を9分割したシンプルな構成で9分割の中心が
ホールになっており地階からの階段と繋がっています。
中心にあるホールからは各室へアプローチできるようになっており
内部空間はプランから受ける印象と変わり(プランからは想像できない)
奥行きのある空間が拡がりを持って展開しています。
開口部はそれぞれの場で位置及び大きさが効果的に抑制されており
薄めのライトグレーに塗られた少し粗目の塗り壁の素材が
開口部より入ってくる自然光をグラデーション状に和らげ、
影の存在を感じさせます。
 

また、天井の構造材としての梁組が区画ごとに方向が変えられており
微妙なリズムを生み出しています。
たまたま、ガットの吉浦君も観に来ており、ルイス・バラガンのようだと
賛辞を送っていましたが、確かにそのような印象も受けました。
ただ、バラガンよりも開口部回りには繊細なディテールが施されており
ディテール的にはミニマムで洗練されています。
この建物は犬と猫と暮らすための住まいとしてペットとご夫婦の気配を
考慮することがテーマになっており空間の奥行きや空間デザインに対して
説得力のある必然性を感じました。
これまで西岡さんにはかつて仕事の仕方を教えたものとして
彼女が造るものに対して厳しく接してきましたが
この住宅はうまい!の一言に尽きます。

(洗面スペース壁のブラケットとタオル掛け)
(スイッチプレート)

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