先々月、実は、奄美ひらじいツアーの前に平安さんの要望で
9月29(土)、30(日)の二日間、
第1弾として総勢10名の参加予定で伊勢ひらじいツアーが組まれ
ボクはそのツアーの幹事役を仰せつかっていました。
ところが当日、台風が近畿地方を直撃したため止む無く中止に。
そこでそのツアーを再度、今月の17(土)、18(日)に組み
進めていましたが、みなさん次第に別の予定ができ人数が減っていき
結局、参加者は無重力計画の井本氏とボクの二人だけになりました。
我々は男二人になっても伊勢へ行こう!と固く誓い合い
三年前に続き、再び、男ふたりのお伊勢参りをしてきました。
今回は、前日にFDA(富士ドリームエアライン)を使って名古屋に入り
以前から興味があった明治村を見学、その後、夜までに伊勢へ移動して1泊。
翌日、早朝よりお伊勢参りをしました。
1日目の明治村はかなり広く、見どころも多く、当然ながら一番の目玉は
フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテルの正面ロビー回りが
移築・保存されていることで、この建物は圧巻です!
外観全体の構成、素材の使い方、密度の濃さ、内部空間の流動性
どれをとっても素晴らしく、特に天井を低く抑えながらいくつもの
レベル差によって高低差を伴った空間が、移動しながら流れるように
感じるのは初めての経験でした。
正面入り口の天井は非常に低く抑えられておりその上部にカフェテリアと
テラスがあります。両サイドの方形の屋根がある部分は、
ロビーとそのカフェテリアを上下に繋ぐ中間のスキップフロアとなっており
両端部の外観高さを抑えるデザインにもなっています。
かつてはこの建物の両サイドに宿泊棟が突き出た形で車寄せを
囲う様に配置されていました。
正面車寄せ回りのデザインは水平リブがいくつも高低差を変えながら
複雑に絡み合った構成で大谷石とテラコッタを使っての幾何学的装飾が
施されています。
大谷石でできた水平リブ間に照明を入れ、その間のカバーとしてテラコッタ
が使用されています。両サイドのスクラッチタイルは移転後の仕様で
実際は深いスクラッチ状のもっと厚いレンガが使われていました。
ロビーからエントランス方向をみた写真で正面がカフェテリア、
その下がエントランスになっており、ロビーにはエントランスより
大階段を上がってアプローチします。カフェテリアの上部は図書室への
通路になっていたとのことです。
ロビー回り入って正面の奥にはかつてレストラン棟があったそうです。
このロビー上部の吹き抜けには外からの自然光が水平方向から
にじみ出すように入って来ています。
先ほど説明したロビーとカフェテリアの中間階にあるフロア、
外部の屋根形状に合わせて天井部分が方形になっています。
カフェテリアでサンドイッチとビールで簡単に昼食を済ませ
他の建物群を散策。
この建物は帝国ホテルロビーのすぐ近くにあり、
外観壁面はクラッシックですが、この形が妙に表現主義のように詩的に
感じられ近づいて説明書きを読んでみると
この建物は川崎銀行の建物の隅角部を切り取ったものだとわかりました。
結果的に廃墟のような不思議な存在感があります。
また壁面のクラシカルな構成が非常に美しく感じました。
次は、東京にあったザビエル教会を移転したもので木製のリブによる
ゴシック様式は質素ながらとても美しいものです。
2年前に寄贈され宝塚にあった大富豪の別荘、この建物も含め
西洋開化のもと西洋の古典主義と日本の和風様式の折衷化が様々な形で
行われており、興味深く拝見させて頂きました。
翌日も晴天! 男ふたりのお伊勢参りをしてきました。
今回は内宮ではガイドさんについて頂き、
2時間ばかり詳しい説明を聞きながら参内しました。