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イエール大学はヨーロッパの古典的建物のようにデザインされており構内に入ると一見ヨーロッパの街並みのように見えますがルイス・カーン設計のアートギャラリーはそんなクラシックな建物に接続して建てられているため違和感が出ないような配慮がされているように見えました。

 

 

 

(一番左端の建物がアートギャラリー)

アートギャラリー、英国美術研究センター、建築学部棟は交差点に面して建っており、上の写真ではアートギャラリーの先に交差点があり向こうに建築学部棟、こちら側に英国美術研究センターという配置。

 

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(ポール・ルドルフ設計のイエール大学建築学部棟、ポール・ルドルフといえばこのコンクリートの斫り仕上げが有名で同じコンクリートでありながら打ち放しとはまた違った質感が表現されています。また建物の分節化もルドルフの特徴でこの建物は垂直方向が強調されたデザインになっており古典建築風の建物がメインとなっている施設の中でゴシック的なものを少し意識してたのかもしれません。それは現地に行ってのコンテクストを感じるからこその感想です。)

 

 

アートギャラリー(1953年)

 

 

アートギャラリーはこの最も特徴的なコンクリート打ち放しの正三角形によるグリッドスラブとシリンダー内の階段が有名ですがこの天井裏を一切造らず構造的梁を露出させているのはたぶん隣接する古典的既存建物の高さに合わせるために採用したのではないかと思いました。美術館としては珍しく天井が低い建物になっています。それにしても隣接する建物はオリエント美術、このアートギャラリーは、アフリカ美術や東洋美術のフロアがありここにも1900年代の前半のピカソなどのキュビズムや近代絵画が目白押しでありしかもただで鑑賞できるのですからそんな大学、日本には全くないのではないでしょうか。本当に凄いと思います。

 

 

(コンクリート打ち放しシリンダー内階段の最上部見上げ)

 

 

(同上見下ろし)

 

(手摺詳細、ステンレスがかっこいい!)

 

カーンのディテールは意外にも素材のパーツが大きくしっかりと存在感があることでそれは行って見て初めて感じる印象です。

 

 

 

 

 

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