2020.10.17
house 石坂 竣工写真撮影立ち合い
昨年秋に竣工した八幡西区石坂の住宅の竣工写真撮影に立ち会いました。
施工は久木原工務店で撮影はテクニスタッフの岡本氏です。
20年以上前に積水ハウスで建てられた家を解体してのご夫婦お二人を中心とした
33坪ほどの減築ハウスです。
当初から屋根付き2台分の駐車スペースのご要望があり建物と一体になるように
建物の箱の幅を合わせ中庭を二つの箱で挟んだシンプルな構成にしています。
敷地は北側と東側の道路に面した角地で東側に建物を寄せ、道路側は箱として
閉じた形態になっています。
建物の外壁色はこちらがたじろぐほどのもっとも真っ白なスノーホワイト!
施主の方が設計者より過激です!
既存敷地が道路より50cmほど上がっておりそこから1階フロアの高さは60cm
上がるためトータルで110cmほどのレベル差をアプローチ廻りのデザインで
解決しています。毎回、設計者にとって悩ましいところです。
玄関前に塀を造ることで道路から玄関が直接見えないように配慮しています。
アプローチの3枚の大きな敷石は今回、造園工事で入れてもらいました。
玄関扉は杉板材の黒のオイルステイン仕上げとし竪枠に被せた納まりとして
すっきりと見えるようにしています。両サイドのガラスは半透明とするか難しい
ところですが過激な施主と相談の上、「寝巻姿で見えても平気!」ということになり
透明としています——-(こちらの方が中から来た人の確認もしやすいとのこと)
建具は前田建具に製作して頂いています。
玄関に入ると正面にタイル仕上げの中庭が見えるようになっています。中央部の植え込みと
奥の生垣により奥行きを造り隣地建物からの目隠しとしています。
床仕上げはLDKも廊下も600角の鏡面仕上げのタイルにしており
これも過激な施主からのご要望で、垢ぬけて品も良くとてもかっこいいと思います。
中庭から玄関開口部を写した写真です。リクシルのアルミサッシSAMOS Hはサッシ色を外部と内部で変えれるようになっており、外側はブラック、内側をホワイトにして
内部は極力サッシ枠の要素を壁色と同化させうるさくないようにしています。
リビングはプランニング段階からリビングクロークの設置を要望されており
その結果、LDKは驚くほど物が片付けられています。この写真では右奥がリビングクローク
左奥はパントリーで半透明のガラス製引き戸を設置しています。
キッチンは造作家具で前田建具製作所に造って頂きました。天板がコーリアン、
面材が濃い目の突板染色仕上げです。
空調についてはマーベックスの床下空調システムを採用しており床からの吹き出し口が
あるだけでエアコンが見えないようになっています。
冬と夏を経験されましたが電気代も安く、全館空調システムとして満足されているということでした。
今回の照明については調光制御システムを採用しており非常に便利とのこと。
明るさと暗めの設定シーンをグループ分けして選ぶことができます。
白い床だからかもしれませんが光の延びとバランスが非常にきれいで
これまでの住宅の中でもかなりうまくいっていると思いました。
トイレ照明はボクと同年代の施主のために調光式をご提案しており夜中にトイレに立っても
眩しくて目が覚めることがないような配慮を行っています。
また幕板によってダウンライトの光が直接目に入らないようにしています。
水回りについては、ステンレスのパンチングメタルのカウンターの上にガラスの天板を置き、下から間接光によって天板全体が光るようにしています。
鏡は照明部分をすりガラス加工とし裏に照明ボックスを仕込んでいます。
電球の取り換え及びメンテナンスは隣の部屋から行います。
ということでご紹介をしてみました。