2022.06.12
家具ショールーム見学
現在、現場が進行中の久留米のクリニックでは住宅が含まれており
そこに入れる家具について施主の奥様とお母様の三人でショールームに伺いました。
まずは「アルフレックス」を扱われているプロポスタへ
あらかじめ図面とパースを持っていくことに。
ソファは図面においては長さが3300mm、奥行きが2200mmまでは可能であることを
事前にお伝えしました。
最上級ランクグループに入るカステッロを観てみました。
確かに座り心地は非常に高級感があると思いました。
お母様より右手の腰の厚みが大き過ぎもったいないとの現実的な指摘がありました。
座が浮いていないデザインではほとんどがこのように2段クッションになっていますが
上下の厚みの違いで随分印象が変わってきます。
また最近の傾向としてL字に同じボリュームを回すのではなく
足が延ばせるシェーズロングタイプとの組み合わせが多く、
今回もそちらのタイプをご希望されています 。
この写真ではシェーズロングにはなっていませんが、一部後ろの背もたれをなくし
サイドテーブルがL字状に回され変化をつけたデザインとなっています。
さて次はダイニングテーブル、求めているサイズは長さ2100mm、奥行き900~1000mm
ぐらいで写真に写っているテーブルは「イエナ」2000×900のちょうどよい大きさです。
テーブルの色については床の色との組み合わせでいつも悩ましいところですが
最近、天板にセラミックを使用した商品が出てきて合わせやすくなりました。
石のような質感でベージュ色の天板は上品でどんな床にも合いそうです。
アルフレックスが素晴らしいところはモダンデザインでありながらハードではなく
なんとなくファミリアなところだと思っています。
セラミックの天板 を受けているグレイベージュに染色された木のフレームとの取り合いも
きれいでダサくなくスマートで上品です。
ダイニングチェアもかなり長時間での座り心地が良いデザインで
内側を革張りにし外側のフレームに目の粗い布張りが施されています。「フルーテ」
こうやって施主と回りながら好みを言い合うのも楽しい時間です。
次にカッシーナへ
目を引いたのは「SKIN」と呼ばれるテーブル。
これも天板はセラミックになっており足はアルミ製の鋳物でできています。
ディテールが非常に建築的で男性や建築家好みのテーブルだと思います。
このテーブルだとやはりハンス・ウェッツスタインがデザインしたHOLAを
合わせたくなります。テーブル天板色はベージュにし脚もサンド色で合わせることに。
あらかじめ用意してきた床のフローリング見本、壁の塗り壁見本、キッチンの突板見本を置き
テーブルのセラミック見本と色合いについて比べてみます。
その後、マジストレッティがデザインしたカッシーナの定番であるマラルンガソファに座り
大いに盛り上がりました。盛り上がり過ぎて写真が撮れていません。
誰もが定番で好みのマラルンガ、改めて座ってみるとほんとによくできている。
快適さとモダンデザインが融合された名作だと思います。
さていくつかピックアップしたものを最終期にはご主人に立ち会って頂き
決めて頂きたいと思っています。
海外有名メーカーのブランド家具はむかしより随分値上がりしていると思いました。
20年前は40~50万円だったテーブルが80万円ぐらいになっていますが
その間日本人の平均年収は20万円(5%)ぐらいしか上がっていません。
したがってかなり高い印象を受けます。