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さてリニューアルされた既存ホールの金剛力士像の間を抜け

奥に行くと、外部だったスペースに沿って新館に向けたガラス張りの通路がありそこから村上のアイコンである巨大な黄金の像が現れ

驚かされます。

 

 

 

右手が旧本館からの出入り口で上部庇をそのまま活かしたデザインになっています。庭側の天井までのガラスは横から見ると微妙に像が歪んで見えるような不思議な仕上がりになっています。

ここを通り企画展が行われている新館へと向かいます。

 

本館外観

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

企画展に入り驚かされるのは実際の大きさの3~4倍に拡大された京都の洛中洛外図です。

CGを使って引き延ばし新たに詳細な書き込みがされています。

京都の街中を覆う金色の霞ようなものにはもののけを表す不穏な髑髏模様が型取られています。

 

 

 

 

 

会場風景

 

 

 

 

 

 

作品の所々にある村上による説明書き(主に製作に当たっての苦労話でほんとど愚痴と言ってよいのが非常に面白い)

 

 

 

俵屋宗達による国宝風神雷神図屛風を村上流の現代的価値観に基づいて制作されたのが下の二つの絵

 

 

 

 

個人的にはこの二つの絵はこの軽さが可愛くて非常に面白いと思いました。

 

 

 

アンディーウォーホールもよく理解できないボクにとって現代の価値観によって記号化された村上のメッセージはほとんどわかりませんがこの企画展が大変な労力によって開かれていることは伝わっています。

見ごたえのある非常に面白い企画展で行って良かったと感じました。

 

 

 

京セラ美術館で2時間ほど鑑賞後、向かいにある槇氏設計の近代美術館へ行くと

ちょうど「倉俣史郎展」が開催されておりここも十分時間をかけて見て回りました。

槙さんのここの吹き抜けのホールはいかにも槙さんらしく上昇感のある空間で

むかし、柳瀬さんたちと見て回ったことが懐かしく感じられました。

久しぶりに見てみると手摺のデザインが凝り過ぎた結果ごつく見えることに気付きましたがボクだけでしょうか?

 

 

 

地図を見ると京セラ美術館の裏手に哲学の道があることがわかり

長い鑑賞時間で足がフラフラになりながらも頑張って入口に向かい

京都の夕暮れの中、二人で少しばかり歩き近くのバス停からバスに乗り四条烏丸にあるホテルに戻りました———-つづく