2011.03.08
テレビ局からの取材依頼
2週間ほど前に日本テレビの下請けの会社より連絡がありました。
そこは、朝の8時より放送されているスッキリ!!という情報番組の
スッキリ!!!ハウジングというこだわって建てられた注文住宅を
紹介するコーナーのリサーチを行なっている会社のようで
ボクが手掛けた住宅として「parallel」、「HOUSE O」、
「River Side House」、「Framing House」
「5 Similar House」の5軒で企画にあげるので
その中から制作スタッフが選んだ住宅の施主様の出演交渉に
協力していただけないかということでした。
ただ、他にもいろいろと候補があり正式に決まるかどうかわからないので
3ヶ月経っても連絡が無かった場合は、
別の方に決まったということをご了承下さいということでした。
そして、昨日、日本テレビの番組スタッフより
「5 Similar House」の取材をお願いしたいとの連絡がありました。
そこで、どうして5similar houseに興味を持たれたのか
尋ねてみると、「家の中に箱がある」ということと「丸い穴の空いた空間」に
興味を持たれたということでした。
テレビ局側の興味というのは、視聴者向けに興味が湧くような題材を
探されている場合が多く、その視点は独特なものがあります。
「家の中に箱がある」と言われ、一瞬どこにあっただろうかと考えたのですが
よく聞いてみると、リビングホールの天井の高い空間の中にL字と逆L字状になった
箱があるというものでした。
なるほど、そのように言われるとそう見えますが、
今までそのように意識して作った認識は全くありませんでした。
また「丸い穴の空いた空間」というのは2階の子供室に
上がるための階段スペースですが、
どのような機能のスペースか理解していないと
確かに不思議に感じられるかもしれません。
3人の子供達が毎日、自分の部屋に上がるのに何だか楽しくなるような
不思議な光のスペースとして作ったということを話すと
理解されていました。
(実は理由は別にあり苦肉の策でそうしたのですが-----—-。)
早速、施主に連絡して取材依頼のお願いをしたのですが
お二人とも共働きで3人目のお子さんが生まれたこともあり、
全国放送に見せる勇気と片付ける気力がないということで断られました。
残念ですが止むを得ないと思います。
それにしても、全国放送の取材となればわざわざ九州まで経費もかさみ大変だし、
関東近郊にはいくらでも面白い住宅はあると思うのですが
インターネットを使っての建築事務所のホームページをリサーチされており
マスメディアが雑誌以外の個人の情報媒体も対象にしていることに大変興味を持ちました。
結局、雑誌よりインターネットによる検索システムの方が圧倒的な情報量があるからで
より選択できる材料は豊富にそろっています。
もちろん、学生などはこの検索システムにあまりにも頼りすぎ
いい加減な人間ほど探すことを程ほどにする結果、
情報が似てくるという弊害も生まれており
大学の建築の非常勤講師をしてて、そのように感じることが多々ありました。
それでも、この新しい時代に少し引っかかって生きれて面白いし良かったと
オジサンは心底思うのでした-----—-。