2007.08.03
二つの検討
現在、二つの物件のプロジェクトをスタッフの藤山と進めています。
一つは、先日ブログで紹介した熊本の川辺の住宅。
川に対して平行に配置された壁と、反対の敷地境界に沿って配置された直方体の箱。
この二つの形態の間にヴォイドとソリッドが入れ込まれている構成に対して、
担当の藤山より、南側立面が曖昧になっているので構成の再考の提案がありました。
川側の壁が2F部分でそのまま南側へ回りこみ箱なのか、壁なのか曖昧です。
北側は、完全に縁が切れて、自立した壁となっています。
彼女は、根本的に構成を大きく変える案を出してきましたが、私としては、あくまで
修正する方向で検討しようと思っています。
二つ目は、茶山で計画しているリーフハウス。
今日、たまたま今月の新建築を見ていたら、先日私がご紹介したル・コルビジェ展
を見ての藤本壮介氏の公開インタビューが乗っていました。コルビジェに対する
藤本氏の素直な捉え方と自分の設計に対するあり方についての飾らない興味深い
インタビューです。
その中でのキーワードとして「曖昧な秩序」という言葉があり、とても共感を覚えました。
リーフハウスも曖昧な領域という言葉を考えており、曖昧にすることをルールとすることで
計算づくでない、ある程度のゆるさを持った空間が気持ちいいものにつながっていくことを
期待しています。
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