2012.11.28
「日本未来の党」立ち上げ
昨日、滋賀県の女性知事である嘉田氏が来月16日に予定されている
衆議院総選挙に向け、脱原発という国民の思いを受けるための受け皿として
また、いろいろな争点に埋没しつつある原発問題に対する関心を高めるため
新しい政党「日本未来の党」を立ち上げられ、
「卒原発」に力を結集させる行動を起こされました。
これまで、大飯原発の再稼働を巡り、
隣接県の知事として反対から一部稼働への承認という立場での
ニュースを通し初めて知った方でしたが
野田総理の安倍氏との党首討論においての突然の衆議院解散表明により
来月の総選挙までの時間がないなか、
国民からは、数多くのミニ政党の離合集散を冷ややかな目で見られながらも
ぎりぎりのタイミングでインパクトのある立ち上げをされたことに敬意を表したいと思います。
まず、これまで原発問題に対し反対の政党は「脱原発」という標語を抱えていたことに対し、
立場は反対であるものの現実的対応として段階的に原発を減らしていく
「卒原発」という標語を造られ過激なイデオロギーをソフトに切り替えていることに
時代の感覚を嗅ぎ取ったセンスの良さを感じます。
原発問題は経済問題だけで捉えるべきではなく国家の品格の問題であるという言葉は
明快でありながら段階的に減らしていくため方策を考えようという極めてまともな発言で
過激な人も、過激さを嫌う人も含め受け入れられる言葉ではないでしょうか。
また、誰もが居場所がある社会を造る「活女性・子ども」というスローガンも賛成。
人口減少問題も含め、女性の社会進出と結婚、子育てをサポートする国のシステムを
早急に造ってほしいと思います。この切実な問題は女性政治家が行わないと動きません。
消費増税の前に徹底した無駄を省く「脱増税」も賛成!
この小さな国に97か所の空港を造ったのはどこの政党でしょうか?
その政党が東日本震災を理由に国土強靭化計画として10年間にわたり
200兆円を投資するということをよくもまあ平気で言えるものだと思います。
国全体に莫大な借金があるため消費税を増税すると言っている財務省は
また、国民に対し莫大な借金を負わせるかもしれないこの計画に対し賛成なのでしょうか?
もう政党も官僚も御用学者もマスメディアも信用できません。
誰も信用できないなか、一票を投じるためにはもう1回、
人を信じて騙されてみるしかありません。
今回の嘉田氏の擁立は、小沢一郎氏の仕掛けによるとのことです。
これまで追い込まれていた政治家小沢一郎氏の面目躍如です。
これまでのやり方でまた自分は代表にならず裏方に徹して嘉田氏を
操ろうとするつもりかもしれません。
小沢氏はこれまでそうやって数多くの政治家を使い捨てにしてきました。
古くは、海部総理、羽田総理、鳩山総理、みなさん操り人形としてボロボロになりました。
嘉田さんはそういう歴史を知っていながら、あえて立ち上がり、
悪代官達を政治的にも資金的にも利用しながら
抑えていこうと考えているに違いない-----–と思いたい。
嘉田氏に馳せ参じているのは、ほとんど今度の総選挙で落選しそうな議員ばかりです。
「日本未来の党」はそういう人たちの最後の駆け込み寺になっていると言われています。
でも僕たちはこのどうしようもない人たちをうまく使って国民の声を代弁させ
官僚たちに対して毒には毒で制する必要があると思います。
清廉潔白で実行力のない人はもうこりごりです。
悪魔たちに祭り上げられた花ですが
しなやかでしぶとくしたたかだという人物評に期待したいと思います。