2009.12.14
百道 M PROJECT プレゼ
先週末の土曜日10時半よりフォルツアのご紹介による施主のMさんへ
基本計画の提案を行いました。
敷地はアトリエから歩いて5分の百道(ももちと読みます)です。
間口が7mで奥行き15mの約33坪の敷地で
駐車スペースが3台必要であるため、3案とも建物は3階建てになっています。
2案は、ご要望に沿い1階和室、エントランス、納戸、2階LDK及びサニタリー
3階寝室、子供室という階構成にしましたが、
1案は1階に和室、サニタリー、2階LDK,3階寝室、子供室と
2階スペースを広く確保するために敢えてサニタリーを1階に下ろした案で提案しました。
施主の要望というのは微妙な部分があり、絶対的条件でも敢えて
違う角度で提案してみるとそうでもない場合があり、
その当たりの判断が難しく、
ボク自身はどんなに時間をかけたヒアリングでも難しいと思っています。
結局、どんなプランなのか空間も含め総合的に確認しないと判断できないことの方が多く
絶対的な解答が一つしかないということは建築家の強い意志の結果だろうと思います。
その強い意志を最初から求めている施主もおられるであろうし
求めていない施主もおられます。
今回、施主の方が面談において私にお願いされたのは、建築家3人によるコンペではなく、
建築家一人における3案の一人コンペであり、限られた敷地条件のなか
どのような可能性が考えられるのかを複数解提案することにより
各案の比較及び分析ができるということです。
当然のことながら各案は、施主のご要望を踏まえながらも、
各々違ったコンセプトによって構成されており、
それが施主にとりどこまで整合性の高いものであるか
という部分が大事であると思っています。
住宅における構成的方法は、必然性があるとともに内部空間にまで
貫徹されていることが重要であり、
インテリアデザインは構成の結果によるデザインによって
全体性を獲得することができるのではないかと思っています。
したがって住宅におけるインテリアと建築(全体性)との遊離性において
遊離性が大きいものほどそれは表層的であるという解釈になり、
遊離性が小さいものほど一体的であるという解釈になるのではないかと思います。