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毎週土曜日は、新聞の朝刊にたくさんの折込チラシが挟まれます。
きょう、その中に、某大手ハウスメーカーの建売住宅のチラシを見つけました。

福岡市内の室見地区にある敷地を二つに分け、奥まった旗竿敷地の方がA号地、
手前がB号地。
A号地は、土地の面積51.88坪、建物の延べ床面積 33.43坪で売値が4,980万円。
B号地は、土地の面積40.50坪、建物の延べ床面積 35.06坪で売値が5,380万円。

たぶん、メーカーの利益を15%とみるとAが残り約4230万円、Bが4580万円。
建物を坪当たり50万円として見ると、
建築工事費がA 1670万円、B 1750万円になり
土地代はAが旗竿なので坪49万円ぐらいで2560万円、Bは坪70万円で2830万円
ぐらいになります。(AとBの価格差が大きい理由はよくわかりませんが)
どちらも価格の下に小さく別途工事(外構、空調、照明、カーテン)とうたってあります。
だいたい、この別途工事は通常、坪10万円くらいはかかりますので
実質この売値に対してさらに200~300万円くらいの費用が追加になります。

結局、A号地でトータル5200万円かかるのであれば、土地代を引いた2640万円が
設計監理込みの建築工事費となります。
この金額であれば、若手の建築家も含め当アトリエでも対応可能な数字であり、
これまで、アトリエが手がけてきた30坪代の木造の物件は、ほとんどが2500万円前後の
工事費です。この金額には先ほどの別途工事というのも全て含まれています。
もともと、フルオーダーの依頼を受けているのにカーテンも照明も外構も別途というのは
ありえず、すべてトータルデザインとして考慮されています。

したがって、現在、住宅を検討中の方でこの程度の金額になるのであれば、
設計事務所への依頼も、一つの選択肢として考慮され比較検討された方がいいと思います。

これから何十年も住みこなされるのに対し、ご家族にとっての賢明な選択を
理知的に判断することが必要だと思います。

“ハウスメーカーの建売住宅” への2件の返信

  1. SECRET: 0
    PASS:
    ちょうど、昨日ダイワハウスの工場見学に行って、建築家に設計してもらうのと、ハウスメーカーで家を買うのと、一般の人ならどっちを選ぶのかみたいな話を友達としました。
    安心安全とか、価格とか、一生の買い物だとか、家を買って住むっていうことのどこに重心を置くかで選択は変わるのかもねとか、いう結論になった気がします。
    でもイメージでは、設計事務所で設計してもらうとだいぶお金がかかる印象だったので驚きました。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    せとちゃんこんにちわ!
    相変わらず、いろいろと動いているようでいいことです!
    頭でっかちにならず、客観的に物事を見極めるためには
    自分で動いて経験することだと思います。
    がんばれーせとちゃーーん!

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