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昨年の3月29日に行われたフォルツアのコンペにおいて採用された浄水T PROJECTの

設計監理契約を本日行いました。

採用が決定したのが7月でその後、何度かの修正を経て基本プランを確定し

概算資料の作成に約2ヶ月をかけ、ことしの1月末に工務店からの概算見積もりが

提出されました。

概算資料とは言え、見積もりの精度を上げるために

ほとんど実施設計レベルの内容で平面詳細図、展開図と部分詳細図がないぐらいの内容です。

時勢柄、眉毛が8時20分になるぐらいハア???と

施主のご予定されていた予算とはかけ離れた金額でしたが

見積もり内容の分析によるご理解(地階山留及び根切工事費にびっくり)と

減額調整を経て何とか目標金額の変更設定を行い

それに向かって努力することで契約となりました。

まだご予算とは隔たりがありますが

よーし行くぞ!-ここは気合で行くしかありません。

あらかた方向性が出てきた為、今度は法的なチェックにおいて急に不安になり

先週、地階判定及び平均地盤面について民間審査機関へ事前相談に行って来ました。

(計画敷地は高さ12m以内で3階建てまでとの建築協定による建築制限があり

地階判定にならない場合、4階建てはアウトになります。)

相手はベテラン風の方で名刺を頂くとだいぶ偉そうな役職。

持ってきたプランを見せると

——–あーこれ—-なんか見た感じ4階建てのような感じ——という感想

(思わず胸がドキドキ——–この建物は随分何度もいろんな建築法規の解説本を

確認しチェックしたつもりでしたが——-)

建築事務所のみなさん!平均地盤面には地階判定、高さ判定、日影規制各々に

3種類の計算方法があるということを知っていましたか??

地階判定には2種類の規定をクリアする必要があり

1,建物が接する地盤面の過半が地盤面以下であること

2,地階フロアから同階天井までの高さの1/3が平均地盤面以下であること

今回の建物では正面道路側と左側隣地が全く埋まっていないのでアウトのように

見えたのだと思います、ギリギリセーフです。

1,2ともクリアで地階+3階建てでいけそうでした。

つぎは高さ判定、15m高度地区の為、隣地境界線より真北方向に沿って5m+北側斜線が

かかっており今回の建物形状がセットバックしている理由の原因になっています。

この場合の平均地盤面は、建物の水平投影ライン(庇、バルコニーの出含む)上の

地盤高さを各面ごとに面積計算し全体の周長で出すことになりますが

設置地盤面が3mを越えている場合は3mごとに平均地盤面を出すことになります。

等々、ここで細かく書いてもきりがないのでこの辺りで止めますが

我々設計者は、建物の機能やデザイン以外に建築法規というとても難しい規制を

クリアすることを法的に課せられています。