BLOG

2007.06.02

熊本へ

 熊本へ行ってきました。ご依頼は、ご主人が高校の数学の先生で
奥様が中学の英語の先生をされている若いご夫婦です。
もともとご主人は、建築にとても興味がおありで、ご予算が厳しいなか
奥様を説得されてのご依頼です。私のことはホームーページを通して知られたようです。

場所は、熊本市内を流れる白川沿いに面した細長い三角形の変形敷地
ですが、高さ3.4mの土手越しに見える川辺の風景は、格別の眺めです。

 

今回、お会いするのは土地購入のご相談を受けた昨年の8月と計画を始める前の
事前打ち合せを今年の4月にお伺いして以来3回目ですが、初めてご自宅に伺いました。

ご自宅の状況を僕たちに見せることは、頼まれる側からすれば勇気がいることですが、
実は今後設計を進めていく上で大変大切な情報が何気ない生活の中にころがっている
ことが多く、出来る限り確認したいと思っています。

お持ちの家具などは、写真を頂いて理解していましたが、液晶TVを置いた手作りの
キャビネット、組み合わせによって形を変えるローテーブル、ルイスポールセンのペンダント

同じく、手作りのステレオプレイヤー用キャビネット、アーネヤコブセンによる革張りの
セブンチェアとハンスウェグナーのEasyChair

置物も含め統一感のあるインテリアにはびっくりしました。今回特別にご了解を得て
公開させていただいています。
いい物をただ買い揃えるだけではなく、ご自分達で手作りなどの工夫をしてコーディネート
されておられたのが、shima styleの施主と似ており共感を覚えました。

ところでご自宅の提案についてですが、今回は、2案ご提案しました。

一つはコストを踏まえた現実的な案、もう一つは思い切り大胆な案。
当アトリエでは、通常現実的な方を私がまとめ、大胆な方は、考え方のみ指示した
上でスタッフにまとめさせます。スタディのプラン化の段階で現実的な部分が欠落して
いるところを私からボコボコにされますが、何度もチェックをいれ、アトリエとして
提案できるものにまとめていきます。
スタッフの能力をバランスよく伸ばすには、この方法が良いと考えています。
さて結果はどうなるか?大胆な案は、コストをどう抑えるかにかかっており、
私としては、挑戦したいと思っているのですが。
アトリエとしては、これが現実的案に落ち着いたとしても、今後、こういうことを
積み重ねることによって自分の枠からの突破を図りたいと考えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA