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2010.10.08

アイデア

アイデアとは一般的に言ってどういう定義でしょうか?
国語辞典には、思いつき、新奇な工夫、着想ということが述べられています。
ただ、建築における新しい提案を行なう場合にアイデアという言葉は、
少し軽いかもしれません。
建築計画においては、様々な与えられた条件が絡み合っており
単なる思いつき以上の複合的発想を求められるような気がします。

それに対し、それを実現するための実務レベルでの作業においては
解決するための方法として様々なアイデアが求められることが多くなります。

また、毎回繰り返している作業においても、
内容によって新たな工夫をすることで相手に対し、わかりやすくなったり、
設計の意図を伝えやすくしたり、作業時間をより短くしたり
よりかっこいい表現になったりすることができます。

したがって常に状況を詠みながら、繰り返しの作業をアイデアによって
工夫を行なっていくことが我々には求められています。

建築というものづくりの行為は、社会的芸術性を伴うもので
発想の新奇性も必要な場合がありますが、アイデアを必要とするのは
アート的な部分で完了するものではなく、
日常の仕事において常に求められているものです。

それは、新しい施主の方にアトリエのポートフォリオを送ることも
(ただ、写真だけではなくその内容のリストをつけるとか)
ホームページを見直すことも
(PICT GALLERYの更新を提案するとか)
打ち合わせの資料を作成することも
(施主にわかりやすく工夫するとか)
電話連絡による確認を行なうことも
(上のものに言われる前に行なうとか)
計画中の施主の方をオープンハウスにお招きすることも
(計画中の資料を用意しておくとか)

日常、行なわれている何気ない実務において
常にアイデアは気付きという前提(気付かなければアイデアの芽は出てきません)
の後に続くものとして建築という分野に関わらず、
必要な創意工夫であると思います。

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