2008.08.13
いよいよ盆休み
きょうから、当アトリエは盆休みに入りました。
帰郷するもの、旅行に行くもの、家でゴロゴロするもの
各自、様々な社会人としての夏休みです。
私の場合、一昨年前までは、子供の少年ラグビーのために毎年、大分の上津江村に
合宿に行っていたのが、子供の卒業に伴い、昨年より自分の休みが取れるように
なりました。
今年は、2年目のフリーな盆休み。
共働きの妻は、相変わらず仕事上のシフトで盆休みとは関係なく
いっしょに行動できる日は極めて限られますので、
結局、それ以外の日は仕事とゴロゴロの組み合わせになるのではと思っています。
相変わらず、休日の有効な過ごし方が下手だと自分でも思うのですが、
もともと、スタッフのヒラノとともに超面倒くさがりやであるため、
なかなか、そういう習慣が変わりません。
こういう部分って男と女の相性としてとても大きいと思うのですが。
テキパキと計画を立て行動的な相手とそれに乗っかる受身的相手の方が相性がいいのか?
行動的相手には、同じように行動的相手の方がしっくりいくのか?
それとも、そんなことどうでもよく、お互いが愛し合っていれば関係ないということなのか?
みなさんはどう思われますか?
2008.08.12
CADの弊害
建築を志す若い人にとって、設計事務所における即戦力としての大きなギャップが
昔ほどなくなったのはCAD(コンピューターを使用した設計を行うシステム)による
設計製図のスピード化によるところが大きいと思います。
CADを使用すれば、アナログでの線の濃淡や安定した線を引く技術も必要なく、
また、簡単に他人が作業した図面をコピーし、少し手を加えることで
すぐに完成することも可能になりました。
特に図面情報の相互交換が可能だということが、アナログではできなかったことで
大きな進歩だと思います。
ところが、ここで気をつけておかないといけないことがあります。
何も考えずにコピーした情報は、あくまでコピーする前の様々な検討の結果としての
情報であって、自分が欲しいデータといらないデータの選り分けが必要な場合が
あります。
本来この選別にチェック機能を働かせないといけない場合があるにもかかわらず、
簡単にコピーされ、スピード化のためそこに含まれている情報が確認もなく
使用されることがあります。
もともと、違う状況でのデータの集合体である以上、コピーによってそぐわない情報も
含まれており、それをチェックすることがおざなりにっていることもあると言わざるを得ません。
また、そのデータが間違っている場合のチェックはコピーによってできず、
結果としてミスの連鎖を生む可能性があります。
多くのスタッフによって描かれる実施設計での図面作業は、まとめ役だけにチェック
機能を負わせるのではなく、各々が自分の責任範囲内においてチェック機能を
持つことが必要です。
したがって、建築家を志す若い人たちに声を大にして言いたい!
安易なコピーは気を付けましょう!
スピードよりも自分で考えて図面を書く習慣を身に着けることが必要です。
また、頼まれた図面に対し、責任を持って書く自覚を持ちましょう!
2008.08.11
きたーーー!北島
午前11時過ぎより、アトリエで仕事をしながらNHKラジオの音量を上げる。
北京オリンピック100m平泳ぎ決勝!
ラジオからは、待ちに待った、北島康介の試合を実況するアナウンサーの声にも緊張感が。
スタートの合図とともに順調な滑り出しのキタジマ!
いいですよ!いいですよ!との解説者の声。
50mのターーン。
いい筈なのが、折り返しはキタジマ3位との声に一抹の不安。
映像を見ていないので、勝手に妄想が膨らみます。
その後、ターーンで一気にトップに立ったキタジマ。
ダーレオーエンの追撃を振り切り、体半分のリードとの上ずったアナウンサーの声。
解説者も思わず行けー!行けー!キタジマ
その後、大歓声!
やったーー!やりましたキタジマ!世界新記録で優勝です!!
前人未到の58秒台の世界新。
静まりかえったアトリエ内のスタッフ全員が思わず拍手!
感無量なのか解説者も思わず涙声に。
日本国民の期待を背負いながらもこの4年間、いろいろな辛い経験を積んでの
爆発的優勝!
すごいぞ!キタジマ
試合後のインタビューにしばらく言葉が出ないキタジマ。
誰にも理解できないこれまでの苦労を思うと、思わずボクも涙が出てきました。
優勝おめでとう!
2008.08.09
開会式を観て
きのうは、ビールを飲みながら午前1時まで開会式を観ました。
中国らしい大量動員による一糸乱れぬ動きと優雅さ、
スタジアムの巨大な空間に負けない意識された大胆な演出。
特に、鳥の巣の屋根、中央に空けられたリング上の開口部の側面を
使用しての高さを利用した演出は、空間ボリュームを見事に
使い切っており、さすがチャン・イーモウ!
日本人にはまねのできない大陸の民族としての豪快さが
社会主義体制である故の莫大な費用の注入により
見事に表現された開会式でした。
また、表現の領域を拡大させるものとして、最新のLEDや液晶シート、
ワイヤーアクションなどが重要な部分に随所に使われており、
幻想的な演出を可能にさせていたと思います。
この開会式を13億の中国の方々の大半がTVを通し感動し、
21世紀において新しいパワーを生み出す歴史的演出になると思います。
今後、数多くの優秀な人材が中国の伝統を乗り越え、または克服して
よりインターナショナルに活躍し始めるのはもう時間の問題です。
その時、文化的分野において、彼らが伝統とモダンの問題をどのように
対応しているのかを我々と比較することにより見えてくる部分が
あるかもしれません。
2008.08.08
北京五輪開会式
さて、いよいよ北京での夏季オリンピック。
世界最古の歴史を誇る中国の人々にとって
世界にアピールできる国家としての威信をかけた晴れ舞台です。
オリンピックスタジアム(鳥の巣)は、現在、世界で最先端を走っている
スイス人建築家ヘルツオーク・ド・ムーロンによる設計で巨大で奇抜な外観です。
ヘルツオークは、日本では東京のプラダを手掛けています。
かれらは、正統なモダニズムから切り捨てられていた建物の表層に着目し
建築における新しい価値観の創出を行なった、建築界のスーパースターと
言っていいと思います。
そこで行なわれる国家の祭典の総合演出を映画監督として国際的に著名な
チャン・イーモウが手掛けています。
チャン・イーモウは、むかし「赤いコーリャン」で有名になり、最近では「HERO」、
「LOVERS」の監督をしています。
ヘルツオークが用意した空間の中、チャンの色を使った演出がどのように
行なわれるのか本当に楽しみです!
きょうは、9時から始まる開会式に合わせ、仕事を切り上げるつもりです。