2008.06.26
近大授業第3課題 1回目
今回より、二手に60名ずつ分かれた生徒が入れ替わり、再び「ウォーキング公園」
の課題演習を行ないます。
我々の指導は前回と変わりませんが、入れ替わった生徒たちは第2課題として
工藤・末廣先生のところで住宅の課題を行なっており、彼らにとっては新しい課題となります。
今回は、1回目なのでランドスケープの参考事例として、安藤忠雄さんが設計された
熊本県装飾古墳館と伊東豊雄さんが設計された北海道のホテルPのプランが
紹介されていました。
どちらのプランも強いコンセプトが感じられ、美しい建築やコンセプチュアルな建築は、
まずはじめにプランが美しいと改めて思いました。
プランが美しいということは、表層ではなく構成が意識された結果だと思います。
厳しいことを言えば、プランが美しくないのに、かっこ良く見える建築は、
装飾的であると言っていいかもしれません。
これは、安藤さんの装飾古墳館のプランが探せなかったので北海道の安藤さん設計
の水の劇場のプランです。安藤さんのプランが美しいのは有名であり、且つ本物も
常に上から撮影されることを意識して、余計な設備機器が一切屋上に出てこない
ように計画されています。
伊東豊雄さん設計のホテルP。直線上の2層の箱の中に客室が入っており、
楕円で切り取られたスペースに箱と平行してホール、フロント、食堂、バックヤード
などがバーコード状に並べられ配置されています。この部分には屋根があるのですが
プランがわかりやすいように省いてあります。建物へのアプローチは、楕円の壁をくぐり
水が張ってある中をブリッジで渡る演出になっています。
2008.06.25
桜坂プロジェクト トライその11 実施図面提出
桜坂フプロジェクトの実施設計図面ができあがりましたので、きょう担当の笠置とともに
デベロッパーに図面を納めてきました。
笠置は、きょうの明け方の4時まで図面のまとめに追われていました。
図面は、確認申請の準備に1ヶ月、実施設計に2ヶ月、計3ヶ月の大作です。
2棟合わせての枚数は、A2サイズで164枚になりました。
動員された人は、意匠設計6名、構造設計2名、設備設計2名の計10名になります。
それ以外にも図面作成の協力メーカーとしてアルミサッシ、防火シャッター、防火戸、
システムキッチン、エレベーター、アルミルーバーなどで参加していただきました。
デザインにおいては、デベロッパーの意向もあり当アトリエらしさが十分出されて
いないかもしれませんが164枚の図面の寸法ひとつひとつに全て意味があり、
住宅の用途としての通常以上のありとあらゆる建築基準法上の制約を
ご購入される不特定の施主への配慮から最大限に活かした造りとしているとともに
あらゆる部分にデベロッパーの担当者とのやり取りが反映されていることを思うと
熱いものが込み上げてきます。
主な規制として
1、風致地区のため建蔽率が40%でワンフロア76㎡まで。
2、開発行為対象外とするため建物周囲の地盤は15%以上は、盛土も切土も不可。
3、平均地盤の算出で1階を地階扱いにして、建蔽率の対象外扱いに。
4、道路斜線の緩和処置として天空率を採用。
5、日影規制
6、北側斜線
7、準防火地域のため、開口部は全て乙種防火戸の認定品を使用。且つガラスは
全てアミ入りガラス。
8、竪穴区画により、階段まわりに防火シャッターや防火戸を設置。
9、住宅用エレベーターの各階入口に防煙シャッターの設置。
10有効採光確保のためドライエリアの設置など等。
まだ、開口枠周りのデザインや見付けの巾に始まり、仕上げ、設備を含めた
施工上の納まりなどデベロッパーの担当者の細やかなチェックがありますので
図面の修正はこれから出てくると思いますが、取り合えず一段落です。
写真の後ろに少し写っていますマンションは、住戸数が5戸で現在、無重力計画の
井本氏が実施設計中です。こちらの方とも一部デザイン的な調整が残っています。
我々の戸建のほうは、今後、施主を見つけてからの動きとなり、早くても着工は
来年の1月以降になりそうです。
2008.06.24
屯喜朋亭のチキンカツ
きょうは、西新商店街が誇るB級食堂で有名な屯喜朋亭(ドンキホーテ)の
チキンカツをご紹介。
チキンをたたいてうすーく長く延ばした肉をカリカリに揚げて食べます。
とても長いので、豪華に見え、実際の肉の量よりもかなりのボリュームで
お腹を空かせた当アトリエのようなスタッフには、小市民的ささやかな満腹感が得られます。
且つ値段もこの写真の昼定食で500円!と
これはさすが西新が誇る安さです!
写真の右上にある小鉢は、大根おろしでオプション。
(私が座るとお店の人が必ず「昼定と大根おろしでございますね!」と聞いてきます。
思わずうなずく大石、「あーーそ、そうです!」------、きっとボクは「大根おろしの人」と
あだ名をつけられているかもしれません------。)
その上のものは定食についている揚げ餃子2コ。
味噌汁は意外とうまく豆腐とあげが入っています。
ごはんは大盛り、左の小皿には梅干1コ。
あーーしあわせーー!
KBC放送のドーモメンバーのご用達、且つホークスファンしか行けない
(他の球団のファンの方は苦しいかもしれません)「屯喜朋亭」は
以前ご紹介した「みすず庵」の斜め向かいです。
2008.06.23
コンシステンシー
今日、東京の著名な建築家のブログで「自己模倣禁止」という記事を読みました。
コムデギャルソンの川久保 玲が自己模倣禁止の姿勢を大事にしているという
ことを引き合いにしながら、彼はこう述べています。
作品のコンシステンシー(一貫性)は連続させても、技法的あるいは表現的には
自己模倣禁止にしないと人間は成長しないと。
耳の痛い話しです。
うちのスタッフにもこの言葉を是非、頭の中に刻んでもらいたい!
ところで、コンセプトとその方法論が密接な関係によってつながっている場合、
コンセプトには、一貫性をもたせながらも方法論を常に変えて自己模倣禁止が
可能かと考えると、上には上のさらに難しい世界が拡がっているような気がします。
コンセプトにおけるコンシステンシーひとつをとっても、ボクにとっては耳の痛い話しであり、
果たして、当アトリエの住宅にコンシステンシーがあるのか?と問われれば、
感覚的にはあるけれども、理論的にはないと言わざるをえません。
ただ、ここの部分を理論的に固定化するほど自由さがなくなってしまうのも事実であり
難しいところです。
今のところ、あらゆる可能性にトライしている段階であるとご理解下さい。
2008.06.21
雨の日の想い
さてさて、きょうも忙しい日でした。
九州地方は、昨日より梅雨前線が北上してきて
昨夜より断続的な激しい雨が降り続いています。
毎週土曜日は、出社時間を30分延ばして午前10時からにしていますが
出社早々、急遽担当のフジヤマとともにLEAF HOUSEの現場に。
現場でのトラブルは、通常いろいろと起こることがあり、その都度
状況を見極めての判断が求められます。
そういう場合、あわてず騒がず、冷静にあらゆる客観的状況を確認した上で
方針を決めます。こればかりは、馬鹿でも経験を積んできたものの鈍感力かも
しれません。
取り合えず状況が理解できましたので、対策について指示を行ない、
フジヤマとともに三瀬を越えて佐賀へ。
佐賀のT PROJECTの1回目の基本設計の打ち合わせに行ってきました。
三瀬は凄い雨で道路が川のようになっていました。
T PROJECTは、1年前から依頼を受けている物件で、途中、敷地が変更になり
ながらもゆっくりと進めている物件です。
2時間半程の打ち合わせを終え、アトリエに戻ったのが午後4時45分ごろ。
予定表で5時より打ち合せと書き込んでいたカサギが待ち構えたように
桜坂プロジェクトの打ち合わせの準備。
ちょっと待って!と自分でコーヒーを入れて、ひとまずインターネットを見ながら一息。
さて桜坂プロジェクトの実施設計はまだ終わっておらず、来週25日の提出目標に向け、
まとめの作業に入っています。
当アトリエのスタッフは全員がプランニングから実施設計までできる
優秀な人間ですが、何故か最終的なチェック(詰め)はまだ十分ではありません。
常々、それができないことに対して、実務的能力がないような叱り方をしてきましたが、
最近、考え方を改めました。
私は30年近い経験によって、それができる思考体系になっているだけで、
建築をやり初めて5~6年の人間ではまだそのような体系が
できていないのだろうと思います。
当アトリエでは、計画を含め、スタッフが最初から任されているが故に、ミスのない
図面の完全なチェックを求めすぎていたのかもしれません。
私が27歳ぐらいの時は、まだまだ下働きで全体をまとめさせてもらうことなんて
ずっと先でした。その間に徐々にまとめることを覚えて行った人間とは彼らは全く違うのです。
優秀な幹部候補生を、苦労しながら経験を積んできた、たたきあげの鬼軍曹が
しごくという構図は、私の本来の目標ではありません。
心配も余計なお世話でほっといてもきっと経験を積むことで解消します。
だから-----–
君たちは、ひるむことなく思う存分やれェー—-!
後のフォローはボクがします!!