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雨の季節になりました。
福岡は、まだつゆ入りしていないようですが、九州南部は先週つゆ入りしています。
きょう月曜日は、朝から雨ですが空気も少しひんやりとしていて
静かに雨が降る中、アトリエ内は落ち着いた雰囲気が漂っています。

先週の土曜日は、夕方5時より、建築家仲間の田中俊彰さんが
今年より新設された九州建築賞を受賞され、その祝賀パーティーが博多駅筑紫口側の
グランドハイアットで行なわれ、スタッフの笠置とアリヨシを連れて出席しました。

九州建築賞は、建築界の芥川賞と言われる建築学会賞の地域版で
これまで、他地域にはあるものの九州にはなく、九州大学の竹下先生の肝いりで
新設された賞です。したがって、学会お墨付きの正統な賞です。
一般建築と住宅部門に分かれており、田中さんは一般建築部門において
設計された湯布院のアルテジオという個人美術館が高く評価されての受賞です。
並み居る大手の設計事務所を押しのけ、地元の建築家が選出されたことは
とても嬉しくかつ誇らしく思います。

私は、残念ながら今回、住宅部門において物件を出しておらず、様子見でしたが
来年は、NKSアーキテクトの末廣宣子さんも審査委員を降りて出されるようですし
今後、この賞を盛り上げるためにも出すように言われました。

ところで、田中さんはオープンハウスを最近あまりされなくなりましたが、
以前は、随分と見せていただきディテールと構造の詰めの凄さに
みんな、影響を受けました。
最近の若手の建築家の人たちは田中さんの存在を知るとともに、もっと見せて
もらうことが必要です。パーティーにあまり若手の建築家がいないのが
気がかりでした。
もっと積極的に参加して、羨ましいとか、悔しいとか、ああなりたいとか
自分を鼓舞するためのきっかけとすべきです。
ボクだって、昔のパーティーで井本や柳瀬さん、河村さんを仰ぎ見るような立場で
会場の片隅に立って居たことがありました----------。

その後の二次会は、井本の無重力計画で行なわれましたが、もう楽しくて、楽しくて
へべれけに酔っ払いました。後半は何も覚えていません。
その結果、日曜日はずっと死んでいました。
夕方5時より、担当の笠置とともにLIGHT TUBEの現場での施主打ち合せに
なんとか行って来ましたが朝から何も食べておらずフラフラでした。
きょうもいまだに何となく体がだるく、お酒は程ほどにしないといけません。

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2008.05.30

LEAF HOUSE現場


茶山のLEAF HOUSEの現場に行ってきました。
外回りは庇の下地ボード張りも終わり、外壁のノンクラックラスモルタル下地の工程
に入る段階です。
外壁の色は、真っ白な9枚の浮いた屋根を目立たせるために、濃げ茶のラフな
塗り壁で施工される予定です。
幾重にも屋根が重なり合った状態をお見せしたいところですが、まだ足場が取れず
全貌がなかなか見えません。

屋根同士の重なりは、内部にも貫入しています。

プランや納まりが複雑なため、工程はかなり遅れていますが、工務店は一生懸命施工
されており、止むを得ない状況です。
一応、8月末竣工を目標でがんばります!

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毎週木曜日は、非常勤講師をしている近大の授業です。
課題は、先週より始まった第2課題「丘陵地にあるウォーキング公園」
ですが、生徒のスケッチを見ていると大半が斜面上にウォーキングのための
道のルートを作っているだけで形になっていません。
斜面そのものを切り込んだり盛ったりして触っていかなければ造形にはなりません。
また、斜面そのものの捉え方を、意味などについてもっとベーシックな形で捉えなおす
ことにより、新しいアイデアが出てくると思うのですが-----。
さらに、斜面を切るなり盛るにしてもある一定のルールやデザインイメージを考え
なければ進みません。

課題の取り組み方として大きく二つの方法があります。
まず、最初にイメージありきとコンセプトを考え出して詰めていく方法です。
イメージありきは、まず手を動かしてデザインの神様が降臨してくるのを
ひたすら待つしかありません。そのためには粘っこく時間をかけて手を動かす
しかありません。またその道具においては、絶対にやわらかい(2B程度)
ペンシルが必要です。HやHB程度のシャープペンシルを持って動かしても
神の降臨はないのです。
さきに感覚があって、それが面白いと思うのならば、そこの意味について考えていきます。

つぎにコンセプトを詰めるためには、さきほど書いたように意味についてよく
考えることです。意味から浮かぶキーワードを抽出しながら、思考が発展していける
可能性のキーワードを選び出します。
思考の発展のためには、アイデアを考え出すことによって次のステップに進むことが
可能になります。
したがって、前回書いたようにアイデアの連鎖がないと思考の発展にはつながりません。

学生諸君は、多かれ少なかれ、この二つの方法のどちらかの訓練を行なっています。

課題の内容はシンプルで前回よりはるかに簡単なのですが、
条件がより具体的であるため、現実的に考えるあまり全然、飛べていません。

近大諸君! もっと、もっと飛んでー!

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須恵町で工事中のLIGHT TUBEが銀行融資の関係で急遽
登記をすることになり、足場を解体することになりました。
外壁は、初めて塗装が施してあるライン状のサイディングを使用しましたが、
心配していたほど、安っぽくは見えずに安心しました。
写真の外観正面は、建物の北東面にあたり現況の敷地より半階上がっています。
ダイニングとキッチンのランダムに開けられた窓からは、
遠く北東の景色を眺めることができます。
両サイドの持ち出された部分は、左側が2.4m、右側が2.7m突き出ています。


さて次は、いよいよ内装の仕上げ工事です。
チューブ状に連続するワンルームスペースは、見ごたえがありますのでお楽しみに!
ある意味で先日竣工したONE以上にONEかもしれません。

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2008.05.27

さわやかな風

きょうも天気が良く、福岡は日中、気温が29度まで上がるとラジオで言って
いましたが、アトリエの北側の扉を開けて通り抜ける風は、少しひんやりと
してて、気持ちよく感じます。
あーこういう日は、なんもかもほったらかしにして、どこかにプラーっと
行ってしまいたくなります。
だいたい自分は、もともとボーっと派です。
信じられないと思うかもしれませんが、ずぼらで家でゴロゴロしているのが好きです。
ただ、ときどき家が片付いていなくて汚いと思うと急にそそくさと自分で掃除を始めます。

その当たりのいい加減さと細かさの基準が、常にその時の状況で違うため、
妻やスタッフなどの周りに迷惑をかけることがあるようです。
そこがもっともAB型的かもしれません。

5月の風がアトリエ内をさわやかに吹き抜けていく中、パソコンのキーをたたく音だけが
静かな時間の流れにのって時の経過をひびかせています。

ボクが黙っていると、ほんとにアトリエは静かです-----—。

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