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きょうは、朝一で茶山のLEAF HOUSEの中間検査に担当のフジヤマとともに
立会い、その後、急ぎではない物件で新にご依頼を受けている友泉の土地
の古屋の解体後の状況確認に行きました。
建物がなくなって土地の状況がよくわかるようになっていました。
ご要望の3台のガレージスペースを敷地のどこに取るか、フジヤマと現況を
見ながらあれこれ話し合い、次にどんな建物が浮かぶか、思いつくままに
話してみました。
そこで言っていたフジヤマのコンセプトと全く同じものが
アトリエにもどり、ポストに入っていた今月の新建築の住宅特集を見ると紹介されており、
フジヤマちゃん!すごいじゃん!と褒めましたが、彼女はもう実現されていることで
自分のアイデアの芽が摘まれがっかりしていました。

風景の取り入れ方や中間領域の形成方法など全国の気鋭の建築家たちがいろんな
アイデアを出して、これまでにない新しい見え方、感じ方、気持ちよさなどを
模索しています。

あんまり周りを見ていると情報の多さに圧倒され、くじけそうになりますが
振り回されずも適度に意識しながら、何に興味を覚えるのか
自分というものを深く掘り下げていくことが必要かもしれません。

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きょう日曜日は、11時半より天神にあるシャトー飯店で結婚したばかりの
メイ夫婦と母との4人で会食。
シャトー飯店は、DADAビルに入っておりバブル時の竣工当初は高級ショップだけ
が入った建物でしたが、バブル崩壊後ほとんど店が出てしまい、残っているのは
木曽路とシャトー飯店ぐらいで、ほとんどはゲームセンターになってしまいました。
シャトー飯店の大胆に濃いブルーを使ったインテリアは、昔から好きで
味も上品でときどき食べに行っています。

その後、家に戻りスタッフの笠置とアリヨシとともにNKSアーキテクツの
オープンハウスに行ってきました。

三層のシンプルな箱状の建物です。
予算が厳しいことと、昨年の建築基準法改正後の混乱時期と重なり、
構造上の選択の巾が極めて限定された結果、
RC造による壁式工法の選択によって形を決め、そこから導き出された
解答が開口部のランダム配置になるというふうに、NKSの建築に
対するアプローチの仕方が、常に構造と構成がリンクして先行しており、どのような
物件でも変わらずぶれない姿勢を感じました。

2世帯住宅の最上階の息子さんご夫婦のフロアからは、切り取られた開口部を
通して海が一望できます。

下から上がってくる階段とキッチンの背後のカウンターと冷蔵庫置場の屋上の床
を支える壁と天井のトップサイド廻りが一体でデザインされていました。

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2008.04.19

建築家の髪型

きょうは、午前中、桜坂プロジェクトの外構スケッチ(そうです!まだ外構すら
終わっていません)
午後より、Y PROJECTの施主との提案後の初めての打ち合わせ。
施主の気に入られた部分がプランニングにおける2案の合体案になって
いるのですが、コンセプトや外観デザインにおいて調整することは難しく
もう一度、合体案の良さを取り入れたコンセプトを再度練り直すことにしました。

その後、明日の日曜日もプライベートな時間が取れないことから、たまたま
近くにある行きつけの美容室に行き、伸び切った髪のカットをしてもらいました。

その美容室は白金と薬院と西通りに3店舗があるCUIRというお店です。
オーナーのウエノさんとは、妻の紹介で通い出してもう15年ぐらいの付き合いになります。
それまでは、女性中心の美容室などなかなか行くことができず、理髪店ばっかり
だったのですが、勇気を持って行き出すと、気にならなくなりました。

だからといって特別な髪型でもなく、年々薄くなる髪を何とか前に下げているだけの
ようなものですが、他の建築家の皆さんはどうされているんでしょうか?

フランスのジャン・ヌーベルのように頭を剃ってツルツルにしても似合いません。
ノーマン・フォスターやヘルツォーク&ドムーロン、レム・コールハースなど
最先端の建築家たちは、みな坊主頭です。
そういえば身近には矢作さんやライターマンも坊主だし、曽我部さん、
藤本さんもそうですよね。
なぜでしょうか?ツルツルや坊主の方がミニマムだからですかねー?
それに比べ、安藤忠雄さんは、いまだに長髪で、うちの鬼嫁なんか
あれはきっとカツラだ!と断言していますが-----—。
長髪で身近な人は、柳瀬さん!
長髪は、最近の若い建築家に多く、中山さんや石上さんは野獣派に近いですよね。
ヨコミゾマコトも長髪でした。
そんな中で狙うとすれば、伊東豊雄さんのような、ちょっと垢抜けた、おじさん風でない
髪型ぐらいかもしれません。

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2008.04.18

建築家冥利

三月に竣工し、お引越しをされてだいぶ落ち着かれた篠栗の家の施主より
ありがたいメールをいただきました。
奥様のお友達が新居を見に来られ、とても嬉しいメールを頂いたとのことで
ご紹介します。
「ただ単に素敵と言うより—-洗練されているのに暖かいというか
シンプルなのに殺風景じゃないというか、何とも言えない
居心地のよいお宅でした。
お天気の日のデッキもとても気持ちよさそうでした。」

改めてこの奥様のお友達の感性に脱帽します!
一般の方は普通、素敵という言葉でしか表現できないところを
もう少し噛み砕いて言葉にされているところに、施主の奥様のまわりのお友達の方々
にも素晴らしい方々がいらっしゃることがよくわかり、さすがだと思いました。

洗練されているのに暖かい—-含蓄のある表現で、作り手としてこうありたいと思いながらも
なかなか難しく、洗練されてて冷たくならないようにするには、どうすれば良いのか
方程式を知っている訳でもなく、正直言ってまだよくわかっていません。

シンプルなのに殺風景じゃない------空間の拡がりが、天井の高さとの関係で
程よくのびやかな印象を受ける中、リビング・ダイニングスペースにおける書斎コーナーと
スクリーンが空間に適度な文節をもたらし、重要な役割を果たしている結果だと思います。
この文節については、建物全体を貫くコンセプトになっていますので、
コンセプトそのものに極めて必然性があったことを証明されたようなものです。
本来、コンセプトは、建築家側の観念論で決めるものではなく、住宅としての感じ方を
住まい手側に立って、新しく提案することでいいんだということを実感しました。
それが、気持ちよさにつながっていくのであれば、コンセプチュアル=冷たいという
先入観を拭い去ることができます。

とにかく、建築家冥利に尽きるお言葉で、担当のヒラノともども大変嬉しく思いました。
Kご夫妻さま、ありがとうございました。

“建築家冥利” への1件の返信

  1. SECRET: 0
    PASS:
    「建築家冥利 」良い話ですね。先日のコメントありがとうございます。そんな日が来るのを楽しみにしてます!!!

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昨週より、飯塚の近大で非常勤講師をしていますが、空間造形演習として
7月までの15回分の授業を担当しています。
120名の生徒をA,B2クラスに分け、15回を5回づつの3つの課題にし、
最初の第1課題のみが合同で行なわれています。
きょうは、工藤、岡田先生と末廣、大石の4人で各々30人のグループを担当して
チェックを行ないました。

全然やっていない生徒は、意外といなくて、少し安堵。
わからないなりに、とにかく模型を作ってきていましたが、抽象化という意味合いや
程度の問題についてのヒントが当初出されていないため、具象的なものがほとんどでした。
僕自身もダニの拡大写真や宇宙の星の写真を選んできた生徒に対しては、
どのように抽象化のヒントを与えてあげればいいのか、対応に苦慮しました。
やっぱり、選ぶことにも先の展開を考えた選び方をしないと、無謀な選択になる
という判断力も必要です。

選んだ理由が、他の人が選びそうにないからという意味での独自性だけでは
あまりにも安易かもしれません。
たとえば、結婚の相手を他の人が選びそうにないからという理由では
選びませんよねーー。そんなリスクは余程の自信家じゃないとできません。
たとえが悪いかもしれませんがーーーーー。

空間造形演習のセンスは、選び方からすでに試されているということをよく考えましょう!

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