2007.10.05
おやじ三人衆
昨日は、午前中LIGHT TUBEの実施設計、午後より苅田町の5 Similar House
の現場、夜はカッシーナのカクテルパーティーにかこつけて、GATの吉浦君と
山田デザイン研究室の山田さんのおやじ三人で遅くまで飲みました。
吉浦君とは、百道中学の同級生でざっくばらんに言い合える仲です。
山田さんは、もともと吉浦君の飲み仲間で、私もその集まりに入れていただき
親しくさせてもらっています。
私の周りには、建築家の同級生が多く、先日ブログで紹介したY設計室の家原が
高校の同級、アトリエ スクエアの大場、イモト アーキテクツの井本が大学の
同期です。
昨夜は、建築写真での色の表現にこだわりがある吉浦君の話しや、建築写真家
の得意、不得意についてなどいろいろと賑やかな夜でした。
2007.10.03
マスターベッドルーム
マスターベッドルームは、日本語で主寝室と訳しますが、
その家の主が寝る部屋で、要するに夫婦の寝室のことをいいます。
私のアトリエでは、主寝室の機能上及びデザイン上の充実を設計の度に
図っていますが、実際の使われ方も含め、これまで会心のものがなかなかできません。
通常、収納についてはウォークインクローゼットや作り付けのクローゼットの
収納量を十分打ち合わせして計画しますので、ベッドが婚礼家具に囲われた
谷間のような悲惨な状態にはならず、すっきりとしています。
ベッドヘッドには、枕元で操作できる部屋の照明スイッチと専用の読書ライトを設け、
スイッチも光の明るさが調節できる特別のツマミをステンレス製のプレートに
埋め込んでいます。
上は、照明コントロールツマミでプレートは別仕様です。担当の藤山がインターネット
で探してきたものです。それを建築で作ったステンレスプレートに右の写真のように
埋め込んでいます。左側の細いラインは、読書用として蛍光灯のスリムラインを
コの字に壁を書き込んで入れています。
こちらは、3×3のマスターベッドルーム。ベッドルームから廊下を経ないで
直接、洗面・浴室スペースに入れるようになっています。入浴後のアフタータイムを
ゆっくりと過ごすためには、マスターベッドルームの充実とサニタリーとのつながりが
必要で、その中から夜の文化も生まれてくるのではと考えています。
ベッドヘッドには、照明、スイッチ以外にラジオや目覚ましタイマーも組み込み、
一体でデザインしたいのですが、なかなか対応できるものが見つかりません。
下の写真は、スイスのルッツェルンにあるジャン・ヌーベルが設計したホテルの一室です。
読書用の枕元灯は、フレキシブルチューブでできた照明で、部分だけを照らすので
相手に迷惑をかけずに読書ができます。
横には、ベッドサイドテーブルがあり、スイッチを付けるとエロク赤く光るのが
いかにもヌーベルらしいです。
部屋の入り口にある照明スイッチと下は、エアコン用です。
マスターベッドルームに面してクローゼットを作りつける場合、奥さんの着替えが
ベッドにいる夫から少し見えないような配慮を行なうべし!と建築家の宮脇 檀は、
住宅設計テキストで書いています。
私がベッドルームの設計を難しく感じるのは、かなりプライベートな部分なために
立ち入って詳しく聞く勇気がないからかもしれません。
昨日の夜更けのラジオにからめて寝室について書いてみました。
2007.10.02
夜更けのラジオ
昔、祖父が枕元で聞いてたラジオ放送。
最近、何故か急に懐かしくなり、寝る前にスイッチを付けています。
深夜のオールナイトニッポンは、若い時によく聞きました。
愛川欽也と確か黒柳徹子のコンビは、最高で時々、永六輔も出たりして
本当におもしろかった。
カトリーヌコーナーでは、聴者からの失恋の文章をフランシス・レイの音楽を
バックに朗読されていましたが、男と女の心の綾を鮮やかに浮かび上がらせた
名文が多く、ワクワクしながら聞き入っていました。
あの頃、NHKは、11時より夢のハーモニーがありムードミュージックばかりが
かけられて、それはそれで寝る前の楽しみの一つでした。
12時になり、最後はお決まりの君が代で終わるささやかな夜。
いまは、高齢者社会になり眠れないお年寄りが増えたせいか、
12時での君が代がなくなり、ラジオ深夜便として明け方まで放送されています。
妻からは、音がうるさい!とか、じいさんみたい!とか言われていますが、
夜更けのラジオって、静かな時間の中で言葉が染み渡り、とてもいいものです。
きょうもこれから、少し聞いて寝ようと思っています。
2007.10.01
ONE PROJECT 着工決定!
今日は、秋らしいとても気持ち良い天気になりました。
8月の盆明けに見積りが出てきたONE PROJECTも
1カ月半にわたる減額調整と工務店の意気込みによって
当初金額より22%減額でき、本日、やっと地鎮祭の日取りが決まりました。
お会いしてから着工まで1年半近く経過し、辛抱強く待っていただいた
施主の若いお二人に対して、たいへんありがたく思っています。
建物は、名前の通り、全ての部屋(玄関前ポーチ、物干スペース、バスコート、
2階デッキも含む)が、一つの大きな正方形の箱によって囲われたワンルーム
になっており、各々の領域はフロアのレベル差と半透明の可動仕切りによって
作られています。
ワンルームに対応した暖房システムは、北海道では普及している
土壌蓄熱式輻射暖房を採用しています。24時間の全館暖房を半年行なっても
深夜電力の利用によってランニングコストは格段に安く抑えられています。
このプロジェクトの担当はヒラノですが、アトリエの全てのライバル(私も含め)
を押し切っての採用です。
今後、来年の4月竣工までヒラノとともに細かい詰めを行ないながら、工事の状況
を当ブログでご報告していきたいと思います。
ポルトガルのWEB SITEに当アトリエのO RESIDENCEがローマのWEB SITEから
の引用で紹介されています。興味のある方は下記アドレスをクリックしてみて下さい。
http://www.arkinetia.com/Noticias/art491.aspx
2007.09.30
恐るべし!フジヤマ!
昨日、LEAF HOUSEの施主に名古屋から来ていただき、基本設計の
最終の打ち合わせを行いました。
毎回、打ち合わせの密度が高く、かなりの時間がかかるのですが
今回は、予想を越えて当アトリエにとって最長の打ち合わせになりました。
昼の1時より始めて、終了したのが夜の8時。
これまで打ち合わせに時間がかかるのは、要領が悪いからだと
スタッフに言ってきましたが、7時間のあいだ、いろいろな雑談も必要ですし、
(夜、間接照明によって照らされた天井から漏れ出る光の美しさは、文句なく
鼻血ブー!ですと熱弁を奮った私にも責任がありますが-----—。)
スタッフの藤山の周到な準備には関心しました。
分かり易いように色を使った配慮があり、相手に理解してもらうという
積極的姿勢は、設計事務所にとって必要なところです。
また、長時間の打ち合わせにまったく疲れたところを感じさせない施主の
団塊世代のパワーには脱帽しました。
来週より11月中旬までかけ、実施設計を行う予定です。
ところで、熊本のRIVERSIDE HOUSEも最後にA案かC案で 随分迷われましたが、
藤山の驚異的粘りでC案に決定しました。
現在、基本設計の打ち合わせの準備を進めています。
恐るべし!フジヤマ!
RIVERSIDE HOUSE 決定案