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2007.07.24

自己投資

 私たち建築家やデザイナーと言われる人達は、依頼主の発想をさらに発展させ
展開できるような高いレベルの提案を求められています。
プロと言われる人は、多大な自己投資を行なっています。

 自分の趣味の延長や、自分が育ってきた環境・経験に基いた提案であれば
素人にもできることです。
建築・デザインを学んだ人が、自分が生まれ育ってきた背景をベースに思考できる
分野の延長として住宅がやりたいと言うのはある意味、楽な選択です。
本来、設計というのは、自分が経験したことがないことであっても、全く分からない
機能を分析し情報を収集した上で、提案における初期条件を把握しコンセプトを
組み立てていくものです。
したがって、住宅をやりたいのならば背景として伝統的な日本住宅の成り立ちを
知るとともに、戦後の現代住宅の変遷についても十分知っておく必要があります。
また、現代における家族関係や環境問題についての書物を読み漁ることも必要です。

とにかく、住宅についてよく勉強すること。
また、自分の生まれ育った環境と異なる背景を持った依頼主からの要望に
応えるためには、自分のキャパシティを拡大する自己投資を日頃から行なって
いないと、相手にとって貧弱な提案しかできません。
住宅における豊かさをいろんなレベルで実現するためには、たゆまない自己投資の
積み重ねが必要です。

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 先週の台風で変更になった,Nさんご夫婦が購入を検討されている
千葉の流山市の敷地確認に行ってきました。
東京へは、昨年の8月に松下電工主催のResidential Lighting Awards
の授賞式に呼ばれて以来になります。

横浜の方の住宅のご相談については、台風で流れたため、別の機会に改めて
お会いすることになりました。
流山の敷地は、角地で南側隣地が下っているため、比較的、南面の圧迫感がなく、
南西方向にも景色が抜け、良い条件の敷地だと思いました。あとは、若干の割り高感
と浄化槽の設置や水道の引き込み等の負担増に対してどのように判断するかを
検討されることになりました。
 その後、六本木ヒルズのMORI ART MUSEUMで9月の24日まで行なわれている
ル・コルビジェ展を見て日帰りしてきました。

ル・コルビジェ展は、かなりボリュームのある展覧会で一般の方にもわかりやすい
内容になっています。近代建築の父と言われるコルビジェの全体像を多くの模型、
スライド、ビデオ、原寸大の空間を使って説明を行なっています。
建築を学ぶ学生や設計事務所で働くスタッフなどは、今後、コルビジェに興味を持つ
きっかけになる絶対おすすめの展覧会です。
あと、時間の都合で僕は見れませんでしたが、国立新美術館で8月13日まで開催
されている「スキン+ボーンズ 1980年代以降の建築とファッション」も必見です!
もう一度時間をつくって行こうと思っています。

ところで、遠い田舎にいるとこういうのが見れないまま、なーんも知らんまま終わっていくん
でしょうか?ダメ!ダメ!建築家になるためには、自己投資としてお金を掛けましょう!
私も東京に1年も行っていないことを反省する良いきっかけになりそうな東京出張でした。

“東京出張とル・コルビジェ展” への2件の返信

  1. SECRET: 0
    PASS:
    先日はありがとうございました。思わず笑ってしまう大石さんのブログ、いつも楽しく読ませていただいてます。かっこいいのにかっこつけてない感じは・・大人の余裕?でしょうか・・(笑)。

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2007.07.22

日曜日

きょうは、日曜日。
これまで、息子の少年ラグビーで朝早く起きていたのが終わってしまい、
ちょっと寂しさを感じつつ、昨日食べたぎょうざのにおいに臭い!臭い!と
言われながら、久しぶりの解放感を味わう。
10時より田原総一郎のサンデープロジェクトを見る。おッまだ、田原さん元気そう!
本当に久しぶりに見れるのが何となく嬉しい!
冷蔵庫から缶ビールを持ってきて、朝から飲む。ウヒー、冷えてておいしい!
あーヒラノくん今頃、一級建築士試験どうなってるかなー?
午後より、ごそごそしだして、かわいい鬼嫁といっしょにリズムデザインの
井手くんのオープンハウスに行く。


独立してはじめての住宅、大胆な部分があってイイと思う。
プランをもっと整理できてたらもっと良かったと思う。
気持ち良さを感じる。とても大事!

途中、食事をして急いで帰り、6時からの「ONE」プロジェクトの施主打ち合せ
に備える。やっと実施設計が完了したため、工務店への図渡し前の図面説明を行なう。
昼食が遅かったため、お腹がなかなか空かなく、息子が冷やし中華そばが食べたい!
と言いだす。結局、家で造らずめんちゃんこ亭のソウル冷めんを食べに行く。
これは、とてもおすすめ!

麺が、糸こんにゃくのように半透明で、こしがあり、さっぱりと酸味が効いたスープ
にキムチが入ってとてもおいしいです。

以上が草ヶ江ヤングラガーズの公式戦が終わっての初めての日曜日でした。

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2007.07.21

気分は上々

今日は、「西に向かって開け!プロジェクト」の施主の方ともう一度
減額項目の内容について朝から打ち合わせを行ないました。
担当の笠置が、項目ごとに内容の説明をおこない、施主に確認
しながら進めていきました。
金額を踏まえ見直してみるとデザイン的にも無理をしているところがわかり
思い切って変更することができます。また施主のご夫妻からのご意見が
コストを下げるためのヒントにもなり助かりました。再度調整をおこない
来週には、いよいよ着工です。ヤッホー!がんばります!

 その後、昼より例の「リーフハウス」の施主のご夫婦とプロデュースされた
プロトハウスの桑原さんも入られての打ち合せがあり、最終的なゴーサインを
いただきました。担当の藤山とプランをめぐってディスカッションを行なった数通りの
考え方の一つが、ようやく施主の奥様の思いにヒットしました。
今後、リーフハウスのコンセプトを活かしながら詰めていきたいと思います。

二つの打ち合せが無事終わり、気分は上々!
明日は休みだし、迷惑かけても家族だけ。大好きなぎょうざとビールで祝杯をあげました。

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2007.07.20

裸の王様

 日頃の設計において、建物の構成、プラン、デザイン等がパターン化
してきていないか、あるいは、もっと煮詰めなければならないのでは
ないのかという事を常に心掛けておきたいと思っています。
ただ、どうしても自分では、なかなか気付かない事があるのは、現実です。
そういう場合、第三者の評価がとても必要になってきますが、
私のような年齢になってくると、スタッフはもちろん、年下の建築家も
本音を語ってくれないことが多くなります。
そこで、わたしにとって貴重な存在であり、客観的に且つ純粋にはっきりと
厳しく言ってくれるのが、鬼嫁です! (あっ、—あくまで建築の場合のみですから)
仕事は、分野がまったく違いますが、昔から建築・インテリアに興味があり、
私とともに見聞を深めてきた十分な経験があります。
プロと一般の方との中間的な目線で建築を捉えることができるので、
常に、参考になります。
あんまりはっきり言われて、夫婦喧嘩になることも多々ありますが、
とてもありがたく感じています。
第三者評価が鬼嫁だけというのは、情けないかもしれませんが、
とにかく、裸の王様にならないように気をつけましょう!

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