2024.03.22
願書出し忘れ事件について
福岡市の私立中学校が3名の生徒の公立高校入学試験願書を出し忘れた件について
当然ながら出し忘れた側に責任があるものの生徒に責任はなく
受け付ける側のその後の願書を受け付けないかたくなさには疑問を感じます。
すべて公平とは言え事情を汲み取った思いやりがあっていいと思います。
(結果的には3名だけ学校側が別に試験をするということになったようです)
実はボクの過去にも似たような事件があったことを思い出しました——–
20代半ばの頃、一級建築士の学科試験を合格後、次の実技試験が不合格となり
当時、次の年は学科試験が免除で実技試験での再チャレンジが可能となっていました。
実技試験でまた不合格となれば次回は学科試験からとなる制度です。
学科試験時は東京本社に在籍し受験しましたが、次の年の実技試験時は
福岡に転勤になっており独身で実家に住んでいました。
ボクはプライベートにおいては元来面倒くさがり屋でだらしない部分もあり
建築士の実技試験願書締め切り日が記載された切り抜きをシャツの胸ポケットに
入れたまま洗濯かごに入れそのままにしていたところ
母が洗濯後干そうとした時、胸ポケットの濡れてしわくちゃになった紙片を見付け
仕事場に電話がありました。
「あなた!願書受付日は今日じゃないの?」
えッ!!しかも受付は午前中までで今は午後——–。
ボクは会社を退社し急いで県の願書受付係を尋ね、お願いしましたが
受付時間を過ぎており受付できないの一点張り。
あーなんて自分はバカなんだろう、また学科試験をはじめから受けなければならないと
憔悴の身で自宅に戻りました。
母が仕事から戻ってきた父に事情を話したところ
通常いつもは食事時にお酒を飲みソファで大きないびきをかいている父が
「和彦!諦めてはいかんぞ」と言い
「県の建築課には小学校時代の同級生がおり
彼はいま出向で某資料館の館長をしているから
そいつのつてで建築課にプッシュしてみよう!」と言うではありませんか!
今更そんなことができるの?と思いながら、
父はとにかく諸事情があって願書を時間までに出せなかったということにすると言います。
エッ!諸事情ってなん?
「祖父が急に亡くなったことを理由にしよう」と言われ
同級生に連絡を取り「何とかする」という約束を取り付けました。
戦争に行きソビエト軍に抑留され戻ってきた父の世代の危機管理意識の高さ
家族を守る意識の高さにはいつも驚かされ頭が上がりません。
翌日、父と共に願書受付係の直属の上司の方に会い、無事願書を受け取ってもらい
「立派な建築士になって頑張んなさいね!」と励まされました。
そう!いまボクがあるのはみなさんのお陰なんです。
だからたとえ自分の責任であったとしても
社会は若い人に出切る限りチャンスを与えてやって欲しいと思います。
2024.03.12
山崎監督おめでとう!
この度、米国アカデミー賞において「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞しました。
これはむかしのゴジラ以来、円谷監督による一連の特撮映画によって築いてきた
日本特撮映画界の一大エポックだと思います。
我々の年代にとってゴジラ以降の怪獣映画シリーズ、テレビドラマでのウルトラQ、
ウルトラマン、ウルトラセブンなどのウルトラシリーズ、近年では戦隊シリーズと
造りのちゃちな着ぐるみ怪獣物を見慣れてきた者にとって
最近まで国内の特撮物はとても安っぽくハリウッドとは比べ物にならない差がありました。
山崎監督の「Always 三丁目の夕日」は特撮監督よりも戦後の昭和を
愛しく時代背景として描き、その時代の複数の人間ドラマを丁寧に描いた素晴らしい作品で
ボクはとても好きでした。
その 「Always 続・三丁目の夕日」の冒頭においてあの時代を表す象徴としてゴジラが
登場するシーンが描かれますがそのシーンだけでこれまで見てきたゴジラ映画とは全く違う
凄い迫力のゴジラが特撮によって描かれておりびっくりしました。
すでにあの時点で「ゴジラ-1.0」の前置きとしてのレベルの高さが垣間見えてました。
今回、「ゴジラ-1.0」は映画館で観ましたがあまりの迫力でお尻が浮き上がったのは
はじめての経験でした。
ただ強いて言うならば、配役の神木隆之介は戦後の虚無感が向いておらず
ボクが監督なら窪田正孝を推します。
ゴジラとの戦闘シーンにおいて後ろにプロペラがある日本海軍幻の戦闘機「震電」が
特撮によって飛行しているシーンは見物です!
まだ観られていない方は是非お勧めします!!
2024.03.08
新規物件でご自宅訪問
桜坂に土地を購入されたお施主様との打ち合わせでご自宅にお伺いしました。
15年前に1戸建てからマンションに移られ、
これまで何度かリフォームをされてこられたとの事でしたが
玄関扉を開けびっくり!
元々最初から玄関は円形ホールだったそうで一瞬目の錯覚に落ちるような古典建築の
エレメントが印刷された大胆な壁紙が貼られています。
リビング・ダイニングもかなり個性的!
有田の陶磁器柄がプリントされた壁紙と左に本物の皿が掛けられています。
ダイニングの椅子は透明な赤のアクリル板でできたこれも個性的な組み合わせ
このシーンなど向こうの住宅のように見えます。
お子様の保育園時代からのお知り合いのインテリアデザイナー(女性)の方に
頼まれたそうです。
この部屋以外にもかなり密度の高いインテリアとなっている部屋があり
レベルが高いと感じました。
今度の住宅では同じようなスタイルではなく落ち着いた雰囲気を求められており
インテリアイメージの共有のために写真をピックアップして頂こうと思っています。
2024.02.26
新規提案物件
1月の6日に面談させて頂き、その後11日にヒアリングを行った百道U PROJECTは
基本計画作成期間を約2ヶ月頂き1月の中旬よりずっと進めています。
ハウスメーカー数社とのコンペですがアトリエから歩いて3分ほどの敷地で近く
是非実現したいと取り組んでいます。
土地広さは64坪ほどありますが駐車台数が4台と多い為、駐車スペースの取り方から
進め2月頭にA案を作成、1/60の模型を依頼した上でB案に取り掛かり昨日やっと
B案の模型ができ、天気がずっと悪く外での模型撮影を諦め室内で撮影しました。
(最近、外より室内での撮影の方が安定したカットが得やすく自然光も柔らかい感じで
気に入っています)
A案
B案
2案の室内パースを追加して来週後半にご提案したいと考えています。
さてどうなるでしょうか。
2024.01.23
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
2024年になりました。
昨年末に事務所から歩いて数分の敷地を購入された方より住宅のご相談があり
年明け早々にお打合せを行いました。
ハウスメーカー数社にもお願いされているということで
コンペ形式になるようですが是非頑張って提案させて頂きたいと思っています。
新年早々良いお話を頂き、スケッチ等を含めCADでプラン検討を行っていたところ
作業後の保存中に誤ってハードディスクの電源を落としてしまい
翌日、電源を入れ異常終了の為バックアップ呼び出しを行って下さいとの表示
昨夜の作業図面も無事復旧でき、仕事を続け図面を保存しようとしたところ
「作業領域不足」とのエラーコード、「領域を確保」との指示。
なに?これ?
マニュアルを取り出し調べてみても似たようなコードはなく作業領域という意味も不明。
Yahoo知恵袋に相談したところ「ハードディスク破損の為素人には無理ですとのこと」
ガーーーン!!!
ついに27年間重宝してきた2次元CADプロデュールDⅢの専用ハードディスク NEC9800
(DOS/V)が壊れたようです。
製図作業は通常通りでき図面の保存、呼び出しが全くできないのですが
製図機能の中に図形登録、呼び出しという項目があり
少ないデータであればそこにストックできるため、作業データをその都度
そこから呼び出し、書き換えたものは古いデータの上書き保存が出来ないため
一度削除して再度登録を行って画面上のデータは破棄しています。
最近の実施設計データについてはすべてベクターワークスにDXF変換で
別のパソコンに保存しており取り合えず困ることはないのですが———-。
データ量が少ない基本計画や基本設計であれば保存機能が壊れてしまった
ハードディスクでも上記要領で作業できないことはないのですが
データ量が多い実施設計では苦しいです。
27年前のハードディスクを修理又は交換するか、
この際、新たにCADソフトを覚えるか
なんとかしないといけないと 思っています。