2023.09.30
ホームページについて
先日、ホームページのマイナーチェンジのお知らせをこのブログでご案内いたしましたが
その後、パソコンでのデータが重いことやギャラリーでの物件が以前に比べ
減っていること等があり再度調整を行っています。
大変申し訳ありませんが、パソコンの方はF5ボタンを押されると最新のに
切り替わりますのでよろしくお願いいたします。
2023.09.26
スキッピケーション
先日、情報番組で小学校が取り組むラーケーションというシステムの紹介があっていました。
愛知県が初めてらしく(学ぶ)learningと(休暇)vacationを組み合わせた造語です。
仕事上日曜日に休めない保護者にとって1年間に3日まで、平日に子供を休ませても欠席
扱いにならず休日をいろんな学びとして過ごせるシステムだそうです。
お父さんやお母さんたちが日曜日に仕事で家族で一緒に中々過ごせないご家族や
皆勤賞を狙っているまじめなお子さんにとっては今のところ わずか3日ですが
有難いシステムだろうと思います。
そんな色々な事情があるご家庭にとって不謹慎かもしれませんが
ボクは学校に毎日行くことに価値を見出しておらず、
小学生時代は何かにつけて休んでいました。
あーきょうは何となく行きたくないなあと思うと母にお腹が痛いと言ってズル休み。
熱があるみたいなので休ませて欲しいと言って熱を測ると残念!6度9分で結局行くことに。
色々理由をつけて休んでも母からは怒られませんでした。
放送では3日間休むことに勉強がわからなくなると心配されているお母さんもいましたが
ボクからすれば3日ぐらいなんか何も問題ないし1ヶ月3日でも良いぐらいだと思います。
ちなみにズル休みは英語でskipと言うそうです。
であればボクのはスキッピケーションになるかも
2023.09.24
これからの公共建築の在り方
日曜日は通常家でだらだらと1日を過ごしていまいがちですが
今日は心機一転、心を入れ替え、JIAからの情報で知った佐賀県鹿島市に出来た
古谷氏のNASCA設計による鹿島市民文化ホールの見学会に行って来ました。
2年前に完成した当アトリエ設計のTHE Lがある武雄からは近く、
福岡からは高速を使って1時間半ぐらいの場所です。
構成はきわめてシンプルで楕円状の外郭内にフライタワーと観客席を伴った直方体の
コアを配置し外周部を回る白いリング状の壁はコアである直方体から持ち出されています。
さらにその外周部に避難経路を含めたスロープ状のペデストリアンデッキが巡らされています。
エントランスから入って飛び込んでくるのが客席とクローズされていないこの写真の手前の
スペースでここは可動間仕切り(ホール正面のたてリブが入った打ち放し壁の裏側に収納されています)によって客席があるホールと切り離すこともできる展示スペースだそうで
限られた面積的制約の中で多目的な使用方法に対応できるシームレスな
構成になっています。
したがってホールでありながら自然光が入る気持ち良いスペースになっています。
(上部開口部には電動の遮光スクリーンが入っています)
舞台と袖の多目的スペースが繋がった不思議な空間
客席は2階も含め750席ありここにも一般的なホールでは見かけない自然光が入るトップライトが取られています。上部8角形のトップライトを中心にフライタワーの上部造形は渦巻き状に
8分割されコンクリート打ち放し仕上げでズレながら組み合わされています。
劇場といえば天井部のデザインにこだわりがちですがこのように構造を露出させても
自然光が入るのであればもっと自由な使い方が可能になると思います。
鹿島市は嬉野市の隣にある有明海に面した人口3万人の小都市で今回の市民文化ホールは
これまでの箱物建築とは違い、身の丈に合わせた多目的性を追求した建物で
非常に好感の持てる建築だと思いました。
2023.09.19
定期演奏会
妻が所属する大学OBオーケストラ(橘フィル)の年1回の定期演奏会にスペースキューブの
梅崎ご夫妻をお誘いし聴きに行って来ました。
今年の曲目は シベリウス;交響詩「フィランディア」 (10分)
ドリーブ ;バレエ音楽「シルヴィア」組曲 (20分)
ベートーヴェン;交響曲第7番ィ長調 (40分)
みなさん知り合いがいると思い気軽な気持ちで来て頂き、アマチュアながらも演奏は
本格的であることもあり、いつもびっくりされています。
また、毎年入場時に渡されるパンフレットでの軽妙洒脱な曲目説明により
長い時間にも関わらず飽きずに楽しく聴くことができます。
それにしてもベートーヴェンの第7は非常にスピード感があり当時であれば
現代のロックに近いと思いました。
2023.09.08
「九州建築新人賞」新設による公開討論会
JIA(日本建築家協会)が主催する「建築九州新人賞」の公開討論会に出席しました。
JIAに加盟しながら団体活動が苦手なボクは例会含め全く出ていないのですが
松山将勝さんが九州支部長、アーキタンツの福田さんが福岡支部長になられての活動が
活発化しており、お二人含め、会のご尽力には頭が下がります。
この度、松山さんが2~3年前から準備されていた「建築九州新人賞」をやっと
立ち上げられたようで色々と苦労されたと思います。
九州の若手建築家の登竜門としたいとの熱い思いがあってのことのようで
素晴らしいと思います。
学会が主催する建築九州賞は色々な分野の学会員の先生たちによって選ばれる賞
であるのに対し今回のJIAが主催する新人賞は学会員の縛りがない為
3名の審査委員のメンバーも九州を代表する個性的な建築家たちによる審査となるようです。
柳瀬真澄氏、田中俊彰氏、塩塚隆生氏の3名による若かったころの作品紹介を踏まえた
15分間ずつのプレゼが行われ、むかしオープンハウスで拝見させて頂いた物件が
その頃においての転換点となった位置づけ等のお話を伺い、懐かしい思いで三者三様の
興味深いプレゼでした。3人とも共通していることはむかしから興味のあることを
ずっと追い続けているということで地道な積み上げを継続的に行ってきたからこそ
高い作品の評価と今の活動に繋がっていると思いました。
また、審査はあくまで主観的評価となる為各々の審査委員の好みによって変わります。
したがって審査委員の期間を2年に限定していることも良いと思いました。
作品に対する評価を求めている人、評価などされたくないと思っている人含め
できる限り広く表に出て来れる場を造ってあげたいという松山氏や塩塚氏の優しさは
素晴らしいと思いますが、我々の年代からみれば若手建築家各々が自分で動き
オープンハウスを企画し、実際の空間を通して先輩建築家を含め
たくさんの意見を聞く前向きな姿勢が必要なのでは?と思いました。